麻布かりんと(麻布十番) ~和菓子~

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小麦粉主体の生地を練って揚げ、砂糖をまぶした油菓子「かりんとう」。1800年代から作られている伝統的なお菓子であり、黒糖使用の黒いルックスのものが一般的ではありますが、近年ではかりんとう専門店も増え、オリジナリティ溢れる商品も数多くみられるようになりました。ただそれでも、私は「かりんとう」を食べて心から感激した経験はほとんどありません。他のスウィーツと比較してはもちろん、「かりんとう」はやはり「かりんとう」でしかなかったのです。

しかし、麻布十番にある「麻布かりんと」の“シナモンかりんと”を初めて食べた時の感動は今でも忘れません。同店には、奄美の黒砂糖を使った最もオーソドックスな“麻布かりんと”をはじめ、和三盆糖使用の“和三盆かりんと”、キャラメル風味の蜜を含ませた“キャラメルかりんと”、磯の風味豊かな“青海苔かりんと”など、50種類ものかりんとうが販売されており、どれも他店とは一線を画す出来映えなのですが、“シナモンかりんと”のおいしさはズバ抜けています。細い小枝のようなルックスゆえに、まずはポキポキッとした軽快な食感を実感。油で揚げているとは思えないほどのリズム感ある軽さで、噛み締めるほどにコクのある粉の旨みが台頭してきます。それと同時に、滋味豊かなシナモンの香りが心地よく鼻腔へ抜け、何ともいえないやさしい余韻を響かせてくれるのです。一度食べ出したら、とまらなくなること必至のお菓子。和菓子なので日本茶はもちろん合うのですが、紅茶やコーヒーとの相性も抜群。「かりんとう」に興味がない方でも、この一品だけは食べるべき!
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