ラーメン/東京のラーメン

千里眼(東北沢)

「二郎風」は本物の看板を背負っていない分、クオリティに保証が無い代わりに、逆に独自の個性を持った物もある。後者の代表格が、「千里眼」だ。

執筆者:北島 秀一

本家を超える濃厚さの“二郎風”人気店「千里眼」

世の中に「二郎インスパイア」なる言葉が出てきて久しい。「インスパイア」はともかく、読者諸兄も「ラーメン二郎」の噂はかねがねお耳に入っているのではないか。「とにかく凄いボリュームで、ぎとぎとスープに極太麺らしい」くらいの話はどこかで聞いているだろう。

本来「二郎」は三田本店を頂点に、そこから暖簾分けを許された直系店約40軒(2011年12月現在)のみを指すが、それらの直系店で修行し派生した「二郎系列店」や、あるいは全く関係ないのに二郎人気にあやかった模倣品を出す「二郎風」のお店がここ数年急増している。本当に二郎の味を楽しみたいなら当然直系店、あるいはそれに準ずる系列店に行くべきだが、「二郎風」は本物の看板を背負っていない分、クオリティに保証が無い代わりに、逆に独自の個性を持った物もある。「千里眼」は後者の代表格と言える。
千里眼undefinedラーメン

ラーメン(680円)

2009年に開店した同店は、増え続ける「二郎風」の中でもたちまち人気店になった。基本メニューは「ラーメン」。その人気の秘密は本家以上に濃厚でこってりしたスープにある。動物系が白濁したスープにはエキスと脂がこってりと溶け込み、がっちりした極太麺と、二郎風らしくたっぷり盛られた野菜類をぐいぐい食わせる牽引力に満ちている。もちろん「ニンニク」や「アブラ」など独特の符牒を用いるトッピングも準備。更に「辛揚げ」と言う、ピリ辛の揚げ玉のようなオリジナル薬味もある。

この高い独自性が、ただの二郎模倣に終わらず評価に繋がっている。数多い二郎風の中で、不便な立地のここが選ばれるのも納得という物だ。

■千里眼
住所:東京都目黒区駒場4-6-8 佐藤ビル1F
電話:03-3481-5773
アクセス:「東北沢」駅より徒歩約8分
営業時間:火~土11:30~14:30、17:00~22:00(L.O.21:45)
日祝日11:30~14:30、17:00~21:00(L.O.20:45)
定休日:月曜日
地図:Yahoo!地図情報
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