名所・旧跡/関東の名所・旧跡

国内唯一の縁起の良い名前、浦賀・叶神社【神奈川】(2ページ目)

三浦半島の東側に位置する浦賀は、江戸時代末期に黒船が来航した場所として知られています。その浦賀に日本国内で一つしかないという縁起の良い名前を持つ神社があるのをご存じでしょうか。その神社の名前は「叶神社(かのうじんじゃ)」。今回はこの叶神社を訪ねてみます。あわせてお詣りにも活用できる歴史ある渡船にも注目しますよ。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド


海の道、渡船に乗って西叶神社へ

浦賀の渡船(1)

浦賀港を横断する渡船(2008年5月撮影)

東叶神社から西叶神社へ向かうためには、素直に陸路で行こうとした場合、バス2本を乗り継ぐ必要があります。しかし、浦賀港の東岸と西岸を結ぶ「浦賀の渡し」を使うと港の中をショートカットすることが可能なのです。

この「浦賀の渡し」は、東西の岸を行き来する人々のために江戸時代中期には存在していたとのこと。300年近くたった今でも港のまわりに住む人たちにとっては便利な渡船であり、横須賀市の市道2073号線「浦賀海道」として認知されているとても貴重なものです。

 

浦賀の渡船(2)

東岸に近づく渡船。運航時間中、船が対岸にいる時は、呼び出しボタンを押すと来てくれます(2008年5月撮影)

「浦賀の渡し」に使われている愛宕丸は、定員12名の小さな船。運航時間は朝7時~12時、13時~18時頃までで、海の荒れている時と年末年始を除く毎日運航されています。

決まった時刻表はなく、船が対岸にいる時は呼び出しボタン一つで駆けつけてくれる頼もしい渡船です。対岸までは約3分の航海、目指す西叶神社はすぐそこです。

 

西叶神社にて、縁結びのお守り完成!

西叶神社(1)

浦賀港の西岸にある西叶神社(2008年5月撮影)

西叶神社(2)/目を見張る美しい木の彫刻

西叶神社の社殿にある美しい木の彫刻(2008年5月撮影)

「浦賀の渡し」を降りて、大きな鳥居をくぐると西叶神社Yahoo! 地図情報)に到着です。

石段を上がり、社殿に赴くと「叶大明神」の文字が見えます。この社殿は江戸時代、天保年間に建てられた建物とのこと。

お詣りをした後は、龍などが刻まれた屋根下の美しい木の彫刻にもぜひ目を留めてみて下さい。

 

東西の叶神社に参詣して初めて揃う縁結びのお守り

西叶神社の勾玉と東叶神社のお守り袋による縁結びのお守り

東西の叶神社に参詣して初めて揃う縁結びのお守り

先ほど、東叶神社ではお守り袋を買い求めましたが、西叶神社の社務所では、3種類ある勾玉を買い求めることができます。

この西叶神社の勾玉を東叶神社のお守り袋に入れて持つと、様々な良縁に巡り会えると言われています。

まさに「願いは叶う」という由縁ですので、旅の想い出として買い求めると良いでしょう。

 

日本国内で浦賀にしかない名前の神社、叶神社をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

浦賀の近くには観音崎や三笠公園など観光スポットも点在していますので、時間のできた休日などにふらりと出かけてみて下さい。


浦賀・叶神社へのアプローチ

浦賀へのアクセスとなる京急電鉄

浦賀へのアクセスとなる京急電鉄

地図:Yahoo! 地図情報
アクセス:
<鉄道>
・京急電鉄 浦賀駅下車。
東叶神社へは、浦賀駅から観音崎、かもめ団地方面へ向かう京急バスで新町バス停(浦賀駅から2つ目)下車。バス停より徒歩約10分。
住宅街の中に入る道はわかりにくいので、地図を用意して行く方が良いでしょう。
西叶神社へは、浦賀駅から久里浜方面へ向かう京急バスで紺屋町バス停(浦賀駅から3つ目)下車すぐ近く。

<車の場合>
・横浜横須賀道路 浦賀インターチェンジより浦賀駅方面へ。浦賀駅前の交差点を左に進むと東叶神社、右に進むと西叶神社です。
ただし駐車場のスペースは少ないので、できるだけ鉄道・バスの利用をお薦めします。


【関連サイト】

「関東の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで関東地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
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