エントリー機として必要充分な画質
写真の45mm/F1.8は素晴らしい完成度を誇るレンズだ
前機種となるE-PL2の画質から比較すると大きく変わった感はないが、解像感はかなり高く、充分な画質を保持している。これは上位機種のE-P3で新たに設計されたセンサー、画像処理エンジンと同じものを使っているためだ。また、同時期に発売された45mm/F1.8は素晴らしいレンズ。実売価格が2万円台半ばでこの写りは賞賛に値する。マイクロフォーサーズユーザーのすべてが持っていてもいいレンズではないかと感じた。
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オリンパス PEN Lite E-PL3 実写画像
前機種と大きく変わった背面
背面のボタンレイアウトは可動式LCDのせいか、やや散漫な印象
操作性に関しては液晶ディスプレイが16:9になり、かつチルト式となったため、背面のレイアウトの自由度を落としている。E-PL2では右手で操作でき、かつ縦に並んでいた再生ボタン、削除ボタン等が左上に行ってしまい、後継機であるにもかかわらず操作の継続性が損なわれてしまった。グリップがフラットになったのはデザイン性を優先したためと思われるが、操作性としてはこちらもやや残念。ただ、大きく操作性が破綻しているというわけでもないので、すごく使いにくいということはないだろう。
チルト式液晶搭載で評価が分かれる
チルト式液晶のおかげでこういったローアングルの撮影も問題なし(画像クリックで実写画像表示)
機能性はチルト式液晶ディスプレイが搭載されていることを、どのように評価するかで分かれるところ。筆者は可動式液晶ディスプレイの便利さに目がないので、評価は高い。また、小型化のためにE-PL2では内蔵されていたフラッシュが外付けになったところも機能性を考える上では考慮が必要。筆者はフラッシュを外付けにするという方式は好みではないものの、同梱されているのでさほど気にはならなかった。
パンケーキレンズと併用で高まる携帯性
本体のみの厚さは37.3mm。グリップがなくなり、フラットになって格納性は上がった
携帯性は抜群。グリップがなくなったことでフラットになったことは、ホールディングのしやすさで見ればややマイナスだが、携帯性の高さに寄与している。17mm/F1.8のようなパンケーキレンズを常用し、ズームレンズをバッグの片隅に入れておく……というような運用にすれば、さらに携帯性が上昇するだろう。
できれば予備バッテリーをひとつ用意したい
バッテリー「BLS-1」(5000円程度。編集部調べ)が使えるようになった
バッテリーはCIPA準拠では300枚と、とりあえず1日であれば問題なく撮影できるレベルといえるだろう。ミラーレス機の宿命としてバッテリーライフは短めになるのだが、その中では健闘していると言える。予備バッテリーがひとつあればさらに安心だろう。また、旧型バッテリーのBLS-1も使えるようになっている。E-PL2ではBLS-1がなぜか使えなかったのだが、ここは改良点として挙げておいてもよいだろう。
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