鉄道/新幹線

秋田新幹線新型車両E6系首都圏で一般公開(3ページ目)

2013年春からの営業運転を予定している秋田新幹線の新型車両E6系。東京~盛岡間で、E5系「はやぶさ」と併結運転し国内営業最高速の320km/hで走行する最先端の車両だ。スピード感あふれる近未来的なフォルムに圧倒されつつ車内に入ると、和の安らぎを感じさせる穏やかなインテリアにホッとする。また、バリアフリーはもちろんのこと、細かいところに気を配った車内設備には温かさも伝わってくる

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

和の伝統がイメージのグリーン車

グリーン車

和のテイスト溢れるグリーン車

ドアのステップ

ドア下の可動式ステップ

まずは、11号車から車内に入る。現行のE3系同様、ドアの下は、ステップが飛び出ている。これは盛岡~秋田の「秋田新幹線」は線路幅を広げた在来線であるため、車両の規格は在来線並となり、東北新幹線内では、車両とホームの間に隙間ができるためである。なお、列車走行中、ステップは車体内に収納される

 

グリーン車の座席

グリーン車の座席

11号車のグリーン車は、定員23名。真ん中の通路を挟んで2人掛けシートが並ぶ。ドア寄りの片側だけが1人掛けシートとなり、車イス対応スペースである。インテリアは、秋田の伝統工芸である楢岡焼の釉薬(うわぐすり)「海鼠釉」の青色と「川連漆器」の漆の茶色をベースした伝統的な落ち着いた空間を演出している。サービス面では、電動レッグレストを備えているほか、全座席に電源コンセントがある。

実りの秋をイメージした普通車

12~17号車の普通車は、在来線車両並のサイズのため、通路をはさんで2人掛けシートがずらりと並ぶ。12号車の1席だけが1人掛けシートで、車イス対応だ。
普通車の車内

普通車の車内

通路の床

あぜ道をイメージした通路の床

秋田こまちの実りの秋をイメージした黄金色のシートは明るく快適な雰囲気を醸し出している。座席が収穫期の田圃を思わせるならば、通路は田圃の中の一筋のあぜ道を連想させる。それを表現したのが、稲穂の影を思わせる床のデザインだ。乗りこんだときから、車内には秋田ののどかな空気が漂い、早くも目的地へのあこがれがつのる
 
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