不動産価格が高いエリアほど住み心地が良い。荒っぽいですが、なんとなくそう思えます。なかには「高級住宅街は住み心地がよくない!」という方もいらっしゃるでしょうが、不動産価格が安いエリアほど住みやすい、というよりは一般的な考えでしょう。
そこでグラフを見ますと、確かに丸で囲っている部分のように、単価が高いほど住み心地点数も高くなっており、単価と住み心地は比例の関係にあります。が、しかし。丸が二つありますよね。「単価と住み心地が比例関係にある」グループが二つ存在しています。
高槻/茨木/摂津は住みにくい?
グループのうちの下にある方、高槻市/茨木市/摂津市/伊丹市/宝塚市/八尾市は、もう一方のグループと比べると単価に比して住み心地点数が低い、すなわち「住み心地の割には高いエリア」といえます。もちろん「対象期間に発売されたマンションがそのエリアの相場を代表する様なマンションなのか?」「住み心地点数は、本当に住み心地を表せているか?」等の懸念は残ります。しかし、現実として今回みた様な傾向があるという事実は大変興味深いです。特に「住み心地の割には高いエリア」は、その理由が何であるかを探るのも、面白い課題ですね。
※今回の記事は「スーモ新築マンション(関西)」の「2011.7.12号関西25行政区住み心地調査」「2011.11.15号関西63市区価格データ」を参考にしております。