「出産」に見え隠れする女の自立心、女の計算
30代まで一生懸命働いてきた女性でも、男に頼りたいものなのか。女の自立心なんて、流動的で、揺れながら、少しづつ強くなっていく人もいれば、永遠に依存心が消えない人もいる。彼は、彼女の中に、(出産したいをタテにしながら)依存したいという“女の計算”を感じ取っている。女の計算は、一概に悪いこととは言えない。けれど、その計算によって、自分の心の底にある本音をすべては話せていない(=弱みを見せられない)し、自分の深い部分をゆだねられないことが、実は彼女へのプロポーズを躊躇する最大の原因なのではないかと気づいた。
男に決断力がないといわれる時代。「プロポーズは女から」と腹をくくるくらいでちょうどいいと多くの人がいう。先日、テレビでは、バツ3の芸人と結婚が決まった20代後半の女性が、自分から4度もプロポーズしたというエピソードを語っていた。「何度も失敗しているから結婚は……」と、躊躇する彼に向って、彼女は説得を続け、「私が幸せにしてあげるから」とピュアでストレートな気持ちを伝えた。その正直さと惚れこみ力に彼も動いた。
弱り迷っている男心を動かすのは、案外、シンプルなこと。小手先の計算よりも、腹をくくったピュアな愛情なのかもしれない。