株式戦略マル秘レポート/横山利香の「儲かる株価チャートの法則」

年初来安値更新銘柄に有効な投資法とは?(2ページ目)

ギリシャに続きイタリアにまで広がったユーロ圏の債務危機問題に翻弄され、世界の株式相場は軟調な展開を余儀なくされています。日経平均株価も例外ではなく、その影響を受けて年初来安値に接近する、もしくは更新する銘柄も出てきています。このような銘柄をどう取引すれば儲けられるのでしょうか?有効な投資法を伝授します。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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戦略1:年初来安値に接近する場合 

年初来安値に接近する状況の時、年初来安値で底打ちする、つまり「W底(二番底)」を打つ可能性と、年初来安値を更新する可能性の二つが考えられます。その時の相場状況等の影響も受けますので、どちらの状況になるのかはわかりません。

チャート

ソニーのチャート。Yahoo!ファイナンスより。拡大画像あり


年初来安値を更新するような事態に陥った場合には、損失を被ってしまう恐れがあります。損切りが機械的にできる自信がある場合には、「W底になるかもしれない」と予測して年初来安値近辺で買う戦略もよいでしょう。

しかし、損切りを躊躇してしまう場合には、W底で底を打つのかを確認してから取引した方が良いでしょう。

戦略2:年初来安値を更新した場合

年初来安値とは、その年で最も安い価格のことです。それまで年初来安値だった価格は、更新されることによってただの安値になり、新たな年初来安値となります。

チャート

ソニーのチャート。Yahoo!ファイナンスより。拡大画像あり


チャートでは最新の年初来更新に丸印を付けました。2011年の1年間を見ると、何度も年初来安値を更新している様子がわかりますね。

年初来安値を更新するということは、相場の状況としては良い状況とは言えません。今後を悲観して「売りたい」と思う投資家が増えてくる可能性があり、売りが売りを呼んで、年初来安値を再び更新する可能性も出てきます。

「安い時に買って中長期保有する」という戦略では、再び年初来安値を更新する時に損失を被ってしまう恐れがあります。底打ちが確認できるまでは中長期保有での買いは避けた方が良いでしょう。

とは言え、株価は常に下がり続けるわけではなく、上昇することもあります。ですから、短期での株価上昇を狙って取引する戦略が良いでしょう。

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