最近のヒットドラマの基準は視聴率15%以上。最近は15%超えは1クールに1、2作というところでしたが、秋ドラマは11月3日時点で5作あります。そして5作以外のドラマもそれぞれにおもしろく、箸にも棒にもかからないものはほとんどない近年にない豊作状態。

グラフはいつもと同じく縦軸が記事を書いている時点で最新の10月28日~11月3日の視聴率、横軸は初回視聴率と最新視聴率との差で、初回視聴率はなにも見ていない段階での期待値だから、初回視聴率との差は最初の期待からどれだけおもしろかったか、またはつまらなかったかを示すはずです。
視聴率グラフ

              視聴率グラフ

予想通りのトップ5だが

前回の記事でのガイド事前予想は「『南極大陸』と『相棒』のダブル本命、それを追うのが『謎解きはディナーのあとで』『家政婦のミタ』『妖怪人間ベム』」というものでした。結果15%超えしているのはこの5作で、まずは予想通り。

ただその中身はかなり意外。トップが『家政婦のミタ』、続いて『妖怪人間ベム』と日本テレビ系ワンツー、逆に『南極大陸』と『相棒』が伸び悩むという予想外な展開です。

目に見えない不安

『家政婦のミタ』は、三田灯(松嶋菜々子)の不気味な演技が光ります。『女王の教室』のホームドラマ版になるというのは予想通りですが、予想を上回るのは展開の速さ。3話で父(長谷川博己)の浮気が明るみになり、はやくも家庭崩壊。これからどう立てなおしていくのか目が離せません。

『妖怪人間ベム』は、オリジナルのアニメ版を上回るダークな雰囲気で作り手の本気を感じます。バケモノといわれながら人のために戦うベム、ベラ、ベロの姿は初期の仮面ライダーに近い雰囲気。こんなのがゴールデンタイムで受け入れられるようになったのかと時代を感じます。

『家政婦のミタ』『妖怪人間ベム』を見て共通して感じるのは目には見えない不安感。両作が受けるのは原発事故の影響なのでしょうか。
それに主演の松嶋菜々子、亀梨和也ともにこれまでのイメージを捨てて勝負にでています。ふたりとも最近ヒットから遠くなっていた危機感のあらわれでしょう。