タイ料理/東京のタイ料理店

タイ料理「ワンディッシュタイ」…渋谷(3ページ目)

恵比寿に続き、渋谷に2号店をオープンした「ワンディッシュタイ」。この店の誕生を機に、新メニューが登場。タイの食材を専門に輸入する商社というだけあり、新メニューもまたスパイスやハーブをふんだんにつかった料理ばかり。今後の動向がさらに気になる店である。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

伝統的な料理に日本人ならではの感性をプラス

「オースワン(タイ牡蠣のオムレツ)」
「クンオップウンセン(シーフードと春雨の土鍋蒸し)」
「スアローンハイ(タイ牛肉のグリル)」

どの料理も、伝統的なタイ料理でありながらも、どこか優等生を想わせる味わいだった。そのワケを聞いてみると、肉だったらタイで使われる部位よりも柔らかい部位を使用したり、油の種類を変えて口当たりを軽やかに、でも旨みと香りはしっかりと、というように、日本人が美味しいと感じる部分をアレンジしているそうだ。

ランチセット

ランチではミニ鶏肉のバジル炒めご飯などもつけられる

なるほど。さすがは、日本人による日本人のためのタイ料理を提供する店。素材の味を重要視する日本人の感性がしっかりと取り入れられていた。麺を注文したかたには、洋服に汁がとばないよう紙エプロンを用意したり、レストルームの小物を充実させたりと、そんなところにも日本人ならではの配慮がなされていた。

この店で、ワタシがもっとも興味をそそられるのは、オリジナルのカクテルである。スパークリングワインをマンゴーで割った「マンゴースパークリング」に、アジア産のミントやバジルが入ったウォッカベースの「ハーブジュレップ」、赤ワインにタイの柑橘系(マナオ)などを加えた「アジアンレモネード」。

タイ料理というと、つい、ビール!となりがちだが、この店では、こんなカクテルたちもまた、テーブルを華やかに演出してくれることだろう。

外観

赤ベースに白い文字の看板が目印。

店を出て、駅に向かってぼちぼち歩いたあと、ふと振り返って看板を見上げると、入店前に危惧をいだいた看板が、ひと際鮮やかに輝いているように感じられた。遠くからでもわかりやすい直球勝負な看板は、立地を考えた末の賜物とのことだが、たしかに、色とりどりの看板が多いこの界隈でも、目を引き、ひとめでどんなお店なのかがわかる。

看板を見て、とりあえず入ってみようか、と足を踏み入れた客は、そんな外観と店内の雰囲気の嬉しい誤算に、きっと得した気分になるだろう。

たしかに、こういう意外性もありかもね。そんなことを思いながら、常に新しいことに挑戦する氏家氏のカオを、店の看板を眺めながらふと思い浮かべたのである。

タイ料理「One Dish Thaiワンディッシュタイ宮益坂店」
所在地:東京都渋谷区渋谷1-8-5小山ビル2階
TEL:03-6419-7350
営業時間:11:30~15:00 18:00~23:00
不定休
http://www.one-dish-thai.com/
地図:Yahoo!地図情報

オフィシャルHP
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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