注文住宅/家づくりを始める前に・心構え・トレンド

震災後住宅への思いはどう変わった?(2ページ目)

東日本大震災後、家を建てたいと考える注文住宅カスタマーの意識は大きく変わったといわれています。具体的にどのように変わったのか、また、その意識は震災後6カ月以上経過した現在においても変わらないままなのでしょうか?震災後1カ月・半年それぞれで調査を実施し、その結果を比較してみました。まず今回は震災1カ月後の調査結果についてみていきたいと思います。

千葉 由里

執筆者:千葉 由里

マンションの買い替え・売却ガイド

間取りプランの重視が低下

震災後アンケート

家づくりにおいて重要だと思うことはなんですか?(単位:%)

家づくりに関しては、震災前、常に圧倒的1位であったのが、「間取り・プランが良い」でした。ところが震災直後は「耐震性に優れている」が、約9割の住宅建築予定の方に支持されているということで圧倒的1位となり、この点にとくに大きな意識変化があったことが受け取れます。

また、「気密・断熱性」についてもこれまでの調査より上位に入ってきており、計画停電等の影響による、節電の意識が住宅建築にも意識されるようになったことがわかります。

一方、これまでより上位に上がってきた特徴的なものとしては「アフターサービス」が挙げられます。

「初期投資が高くてもメンテコストを含め総額で考えていかないと今後の資金に影響が出やすいと思う。簡単に建て替えするものではないので、長いスパンで見ると地震なども考えて大切だと思った」
「災害が起こったときや家に何か問題が起きたときに、すぐに対応してくれるかが重要だと思うようになった。設備にトラブルがあった時も対応してくれる会社にお願いしたい」
などというコメントに表れるように、目先の「安さ、低コスト」より、長い目でみたコスト視点への変化や、災害時など、突発的な不具合への対応などが重要視されるように変化の兆しがみられます。

引き続き、次回は「震災後6か月後の思いの変化」について触れたいと思います。
 

 


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