タバコ誤嚥とは
タバコをそのままにしていませんか?
タバコでも灰皿に水を張っていると、その水はニコチンが溶けているので、間違って、子供が飲むとニコチン中毒になる可能性が高くなりますので、要注意です。
子供のニコチンの致死量は15~20mgです。紙タバコ1本のニコチン量は10~20mgです。つまり、子供にとって、1/2本~1本食べると危険です。それ以内なら、危険性は少なくなります。
タバコ誤嚥の症状
タバコ誤嚥の症状は、ニコチン中毒の症状です。- 嘔吐
- めまい
- 腹痛
- 顔色が悪い顔面蒼白
- 痙攣(けいれん)
タバコ誤嚥の治療
誤嚥した量が少ない場合は、そのまま様子観察です。1/2本~1本までなら、致死的になりませんので、そのまま様子を見て大丈夫と考えられています。タバコを1/2本以上で30分以内に医療機関に受診した場合は、胃洗浄を行います。胃洗浄は、鼻または口から、太めのチューブを入れて、チューブの先を胃に到達させます。体温ほど温めた生理食塩水を入れて、入れた生理食塩水を吸引します。そのことで、胃の中のものを取り除くことができます。本人にとっては、苦痛ですので、胃洗浄にならないように予防することが大切です。タバコを1/2本以上を食べることは、ニオイもあり、吐き気ももよおすため、実際は難しく、多くは胃洗浄しなくても大丈夫の可能性が高いのです。しかし、実際の量が不明ですと、30分以内に処置可能なら胃洗浄が1つの治療になります。
胃洗浄も、気管支に吐物が入る可能性などもあって、絶対に安全と言えません。
誤嚥してから30分以上経つと、胃の中にはタバコは無く、小腸に流れてしまいますので、胃洗浄を行わないことがあります。
タバコ誤嚥の予防
母親の喫煙は胎児に様々な悪影響を起こします
子供へのタバコの影響は甚大です。親が喫煙すると、その子供の喘息危険率が20%増加し、喘鳴を起こす危険率は40%も増加します(Cookらの報告 1997)。妊娠中と生後1歳までの母親が喫煙することで、子供の喘息発症率が何と2倍になります(Beckerらの報告 2004)。
以上の報告からみても、子供の喘息を防ぐためには禁煙しましょう。
妊娠中の喫煙も、胎児の肺の発達に悪影響を及ぼし、早産、低出生体重児の原因にもなります。
子供にとって、タバコは誤嚥を含めて、害はあっても益はないのです。
自分の健康のため、子供のために、禁煙しましょう。
禁煙の方法は
…禁煙しましょう