輸入車の価格に動きアリ?
多くの人が「輸入車は高い」というイメージを持っていると思う。しかし強烈なユーロ安のためか、ここにきて流れは変わりつつある。例えばプリウスの兄弟車であるレクサスCT200hは、ナビゲーションシステムやサイドエアバッグを標準装備し、価格は355万円から。先日、海外で、このCT200hのライバルとなっているBMW1シリーズが、日本でも発表された。ボディサイズを見ると、CT200hが全長4320mm×全幅1765mmで、BMW116iは4335mm×1765mm。見事に同じ。写真を見ていただければわかる通り、ボディも同じ5ドアHBだ。
116iに搭載されるエンジンは今や世界の主流となってきた1.6リッター直噴ターボで、BMWご自慢の低燃費技術であるバルブトロニックを採用。アイドリングストップ装置も付く。驚くのがATだ。このクラスでは世界初となる8速タイプ。燃費も素晴らしい。JC08モードで16.6km/Lとある。
CT200hのJC08は30.4km/Lで遠く及ばないものの、一般的に輸入車は実燃費とカタログ燃費の差が少ない。CT200hの実燃費である20km/Lに対し、1シリーズは14km/Lというイメージ。この価格帯のクルマを買う人からすれば、決定的な差ではないと思う。
ハッキリ違うのは乗り心地の質感。CT200hも日本車としては決して悪くないものの、116iと乗り比べてみると「う~ん」という感じ。ハンドリングも、文字通り「意のままに操れる」BMWのレベルにはまだ届いていない。やはりBMWの乗り心地は文句の付けようがないほど滑らかで、116iに軍配が上がる。