テクノポップ/アーティストインタヴュー

アーバンギャルド メジャー移籍後インタヴュー(4ページ目)

シングル『ときめきに死す』に続いて、メジャー移籍後初アルバムとなる『メンタルヘルズ』(意味深)を10月26日にリリースするアーバンギャルドのふたりに全曲インタヴュー!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

子どもの恋愛

ガイド:
3曲目のサビから始まる「子どもの恋愛」・・・わぁ、いい曲!と素直な感想。PVも見たい。

浜崎:
難しい言葉や理論武装をせずにいかにして普遍的なものを作るか、と。
サウンドに関してもよりストレートに心に迫る音色、フレーズを意識しながらアーバンなりのテクノポップに昇華して行きました。

松永:
アルバムのリードトラックであるこちらの曲はアーバンギャルドなりの「普遍的なポップス」であり、描かれているものは「普通の恋」、音信不通のコミュニケーションの一切です。少年少女のアンセムに多くの言葉を割くのは言葉自体への冒とくである気もするので多くは語りませんが、聴いて下さい、聴け、と復唱することで我々の本気を察して下さい。そしてあの日の傷跡や、乾いてしまった涙の痕を思い出しながら聴くといいのではないでしょうか。PVはチベットでの修行の果てに、ブラックロッジにて撮影しました。

墜落論

ガイド:
4曲目の「墜落論」……以前からアーバンの曲にはヘビメタ的要素が部分的にありましたが、この曲はヘビメタが前面に出ていますね。これは誰が作曲したんだと、クレジットを見ると、瀬々さんによるもの。これは瀬々さんたっての希望だったのでしょうか?

浜崎:
アーバンの熱気を帯びた部分というのは男性メンバーの存在が大きいと思っています。またアルバムの中にそういったものが入っていないとアーバンらしくないとも自覚しています。瀬々さんの希望というよりはメンバーの中でこういったヘビーなサウンドが入るということを前提に曲作りをしていると思います。
ドラムが生になったことにより天馬メイン曲やロックテイストの楽曲がより現実味を増したなぁと。現実を直視する強さを身につけたというか。

松永:
アルバムではおなじみとなっている松永メインの曲ですが、今回は生ドラムが入ったことによりギターもピアノも、勿論ヴォーカルも、いつも以上に跳ねている気がします。二十代も終わりに差し掛かり、僕なりに風と光と二十の私とを振り返る曲になりましたが、レコ倫の言葉狩りによって聴いて分かるレベルでの大きな傷跡が残ってしまいました。傷だらけの歌をつくる我々にとってはこの裁断すらも勲章であると前向きに考えることにしています(真顔)。
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