ハイブリッドカー/ハイブリッドカー基礎知識

トヨタ顔したネコ!? カムリ・ハイブリッドの実力(2ページ目)

あまり期待していなかったカムリ・ハイブリッドながら、乗ってみたら「こら素晴らしい!」という仕上がり具合だった。徹底的に静かで快適。従来の同クラス車より燃費良し! 試乗レポートをお届けします。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

トヨタがネコ足!?

トヨタ・カムリハイブリッド

ハイブリッドなので静かなのは当然だが、カムリ・ハイブリッドはエンジンの静粛性も磨いてきた

Dレンジをセレクトして走り出すや、ビックリ! 決定的に質感が高いのだ。そもそも乗り心地からして良い。HS250hやSAIは、走り出した瞬間から普通のトヨタ車だった。なのにカムリHVときたらネコ足でございます。ヒタヒタ走る。路面のデコボコをサスペンションで受け止めている。

エンジンだって静か。走り出した直後から始動する制御に変わっているけれど(今まではタイヤが二転がりしたあたりでエンジン始動となった)、エンジンそのものから出る音も静かになっていて気にならない。カムリHVの車重だと、最初からエンジンのパワー使った方がいいのかもしれません。

ただ一旦走り出すと、エンジンは頻繁に止まる。アクセル開度が少ない状態でのモーター走行モードも増えた感じ。意外なことに追い越し加速などアクセル踏んだ時のパワフルさでHS250hやSAIを大幅に凌ぐ。車重の軽量化に加え、100cc大きくなったエンジンのためだという。

唯一にして最大の懸念点

トヨタ・カムリハイブリッド

最大の懸念は、やはり価格。ただし、唯一の懸念点と言ってもよい。クルマ自体のポテンシャルは非常に高い


もっと驚いたのが燃費だ。台場近辺を普通に走って16km/L前後。少し丁寧に走ってみたら18km/L台となった。HS250hやSAIより確実に10~20%良くなっている。というかカムリHVのボディサイズで16~18km/L走ったら素晴らしい!

前述の通り、唯一気になったのが価格。アメリカだと“ほぼ”同じ装備内容持つプリウスより19万円高い。日本では80万円高となる。インテリアなどにコストを掛けているというけれど、ナビ無しスチールホイールで304万円だ。もう少しお手頃な価格設定だったら、きっとトヨタのロングセラーになると考えます。
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