株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

空売りは本当に危険か?(2ページ目)

空売りとは証券会社から株式を借りて先に売却し、その株が値下がりした時点で 買い戻す事で利益を得る投資方法です。一般的に株の空売りは株を買う場合と比較しリスクが高いと言われています。そこで今回は似たような売買ルールをもとに、株を買った場合と空売りした場合を比較しどのような違いがあるかについて調べてみました。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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空売りの場合

システムトレードの達人

出所:システムトレードの達人


勝率: 56.72 %
勝ち数: 287 回
負け数: 219 回
引き分け数: 5 回

平均損益(円): 2,617 円  平均損益(率): 0.87 %
平均利益(円): 42,447 円  平均利益(率): 14.15 %
平均損失(円): -49,521 円  平均損失(率): -16.51 %

合計損益(円): 1,337,152 円  合計損益(率): 445.73 %
合計利益(円): 12,182,342 円  合計利益(率): 4,060.83 %
合計損失(円): -10,845,190 円  合計損失(率): -3,615.10 %

最大連勝回数: 16 回
最大連敗回数: 9 回
最大ドローダウン(簿価ベース): 1,853,974 円(2010/12/16)
最大ドローダウン(時価ベース): 2,242,885 円(2010/12/07)
プロフィットファクター: 1.123
平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 28.33 日

空売りの場合の平均損失率は約16.5%、最大ドローダウン(時価ベース)は約224万円となっています。最大ドローダウンとは、検証期間中最も含み損を抱えた金額です。買いと空売りで最大ドローダウンを比べると、買いの場合より空売りの方が約117万円大きくなっています。もちろん相場環境が異なればこれらの数字は異なるため一概に言えませんが、一般的に空売りの方が損失の最大値が大きくなる傾向にあると言えるでしょう。なぜ空売りの方が含み損の最大値が大きいかと言うと、空売りの場合損失が無限大であるからです。具体的に空売りのトレードを確認しながらご説明します。

空売りトレード一覧

システムトレードの達人

出所:システムトレードの達人


図は先ほどの空売りルールに該当したトレード一覧です。丸印で囲んだ部分を確認していただくと、成績の悪いトレードの損失率が100%を超えていることが確認できます。買いの場合だと仮にどんなに成績が悪いトレードでも損失率は100%未満です。なぜなら株価が下がったとしても下限は0円ですが、空売りの場合は株価が理論上青天井のため損失が無限大なのです。つまり空売りの場合、成績が悪かったトレードの損失が100%を超える場合があるため、最大ドローダウン(含み損の最大値)が大きくなる傾向にあります。

結論としては買いの場合と空売りの場合、空売りの方が負けトレードの損失率が大きいためリスクが高いと言えるのではないでしょうか。このようにシステムトレードは単にトレードをするためだけではなく、株式市場全般の傾向を調べたり、今回のように買いと空売りのリスクの大きさを調べたりする場合にも数字で確認できるので役立ちます。みなさんもぜひ一度ご自身の投資法のリスクについて分析してみると良いでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました。

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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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