中古物件とヴィンテージマンションを隔てるものは?
一般的に、マンションは経年とともに古くなり、価値が下がるものです。新築マンションでも30年も経つと、買った値段の半分以下でしか売れないのが一般的です。しかし、経年とともに価値が上がる物件があります。それは「ヴィンテージマンション」と呼ばれます。
ヴィンテージマンションは、築20年、30年経っても高値で売買されますから、資産としての自宅の価値を保ちやすいと言えます。
代表的なのは東京・広尾にある「広尾ガーデンヒルズ」です。完成は1983年~1987年にかけてですから、すでに築30年近く経っています。それでもいまだに3LDKのファミリータイプが1億円前後で売買されるなど、近隣の新築分譲マンションにもひけをとらない価格です。
小高い丘を切り開いた大規模開発ですが、植栽が生い茂り、これが都心かと思えるほどの閑静な高級住宅地となっています。
ほかにも、代官山アドレス・ザ・タワー、六本木ヒルズレジデンス、東京ミッドタウンレジデンスなど、街づくりと一体で開発されている物件はヴィンテージになりうる素養を持っています。
しかし、都市部ではそのような大規模な開発ができる場所はほとんどありませんし、あってもかなりの高額となり、なかなか手が出せない、というジレンマがあります。
そこで、そうした超有名ブランドマンションではなくても、ヴィンテージとして魅力を放ち続けそうな物件を選ぶことを考えてみます。
では、ただの中古物件とヴィンテージマンションを隔てるものは何でしょうか。いくつかの共通要素を取り出してみました。