賢く生きる3分間マネーハック/賢く生きる 3分間マネーハック

マネープランの攻守はサッカーに似てる?(3ページ目)

サッカーを見ていると、攻めと守りのバランスが大事だと痛感します。攻め一辺倒でもダメだし、守り一辺倒でも勝てません。マネープランにおいても同じことがいえそうです。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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マネーの守りのフォーメーション

ところで、「守り」のフォーメーションも意識してほしいと思います。例えば、「会社の給料やボーナスが下がっている」「運用で損失が出ている」といった状態です。

収入が減っている状態では、それに応じてフォーメーションを変更し、支出も抑えるように陣形を変えたいところです。そうしないと借金体質に転落することになります。必要に応じて転職を考えて、年収の安定&アップを目指してみるなり、引っ越しを考えて生活コストの固定費引き下げを考えてみるといいでしょう。

運用で損失が出ている状態でも、フォーメーションの見直しが考えられます。あまりよくないのは、「損しているので、さらに高いリスクのある商品に突っ込んで大逆転をねらう」というタイプです。おそらく冷静さを失った投資判断では失敗することでしょう。
むしろ、毎月の生活から積立を追加する方法を考えてみるべきです。運用で1万円の損を取り戻すより、追加で1万円を投資元本に入金し、無理せず運用を継続するほうがいいでしょう。

借金をもっているような状態も、最初から0-2で試合開始しているようなものですから、運用だけで大逆転を目指すのではなく、きちんと稼いで、きちんと節約して、返済に励むことを考えるべきです。同じ仕事・同じ収入にこだわらず、仕事でより稼ぐことも意識すると返済が楽になることもあります。

また、「守り」だけに意識が固まらないよう注意が必要です。しっかり守備を固めても、同点ゴールや逆転ゴールを狙いにいくような気持ちは忘れないようにしてください。ただし、ゴールは一回あたり1点しか入りません。一瞬に4点同時に入るような仕組みはありませんから、じっくり攻め直すしかないのです(その点、一気に4点がホームランで入る野球とは違う)

スタートは0-0から。じっくり戦おう

監督を題材としている「GIANT KILLING」というサッカー漫画がありますが、これに出てくる名言として、試合は必ず0-0から始まる、というものがあります。
私たちのマネーライフも基本的に同じです。4-0のような好条件から始まることはほとんどありません。また、借金等で0-2にしてしまうのも自分の責任です。

スタートが0-0といのは、しっかり考えた者ほど一歩先に行くチャンスがあるということでもあります。ぜひ、自分のマネープランの監督となる気分で、名采配をふるってみてください。選手は自分や家族ですから、他人を動かすより、きっとうまく動いてくれるはずですよ。
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