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マネープランの攻守はサッカーに似てる?(2ページ目)

サッカーを見ていると、攻めと守りのバランスが大事だと痛感します。攻め一辺倒でもダメだし、守り一辺倒でも勝てません。マネープランにおいても同じことがいえそうです。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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「節約だけ」というようなフォーメーションも、実はお金の流れの一部だけに依存しています。DFががちがちに人数を増やして守っているような感じでしょうか。ポジションを変えて「共稼ぎ」の部分も意識すると節約以上の収入アップが総合的に実現できたりします。あるいは、「運用」の部分も意識するとせっかく節約できたお金を上手に増やす可能性がでてきます。

もちろん、夫婦であれば、日本代表のようなチームワーク、パスワークを考えてみると、お金の流れがうまくいくかもしれません。お金を夫が一人で稼いでいるだけでなく、妻の家計管理と連携しなければお金は上手に回りません。これはパスワークを上手にしてボールをつないでいく感じです。共働きもチームワークといえそうです。ミッドフィルダーが2人いてダブルボランチ体制で攻撃の目を積みつつ、攻守を交代しながら担当するようなイメージです。

マネーの攻めのフォーメーション

さて、「攻め」のフォーメーションはどんなことを考えればいいでしょうか。例えば「積極的に資産運用をしているときのメンタル」とか「うまく稼げているときのメンタル」はサッカーが参考になりそうです。

どんどんお金を増やそうとお金を投入し、積極的に資産運用に取り組んでいるとき、気をつけるべきは、チーム全体のバランスです。運用に夢中になるあまり、仕事がおろそかになっている人がいます。こうした人は業務評価を落とし、将来の年収増を逃したり、むしろ評価を下げたためにボーナスが減ってしまったりします。運用で10万円稼ごうとした結果、年収20万円のアップを逃しては本末転倒です。
また、家計をしっかりコントロールして追加資金を入れていくような意識も大切にしないと、運用資金部分だけに目がいって、全体として上手にお金が増やせません。たいていの場合、運用のみで1000万円は作れません。投資元本を半分くらいは入れていく、という気持ちが必要です。

また、うまく運用でプラスが出ているときは、サッカーでいえば先制点をあげたり、2-0でリードしている状態に似ています。こういうとき考えなければならないのは、油断に注意するということです。過信が運用成績にマイナスであることはよく議論されているところですが、気が大きくなってムダづかいをしてしまったり、運用判断がルーズになってしまうことがあります。運用のゴール地点のひとつは定年退職時ですが、まだまだ試合は終わっていないのだと気を引き締めていくことが大切です。

「攻め」は、攻め手だけで行うのではなく、ミッドフィルダーからパスが供給されてはじめてゴールに向かえますし、ディフェンダーも全体のバランスを取るため常にポジションを変えています。お金の管理においても、全体を見ていく心構えが大切です。

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