攻めと守りのバランスが大事だ
サッカーはワールドカップの予選、オリンピックの予選が行われています。なでしこジャパンのワールドカップ優勝、オリンピック予選通過といった活躍も記憶に新しいところです。実は15年来の浦和レッズファンである筆者としても、日本サッカーの盛り上がりはうれしいところです。ところで、サッカーを見ていて痛感するのは「攻めと守りのバランス」が大事ということです。
攻めまくりでディフェンスがら空きでは、カウンターひとつで失点を許してしまいます。しかし、がっちり守りを固めてばかりでは、失点を抑えられても肝心の得点がとれません。
攻めと守りのバランスは、試合経過の状況によっても変化します。1-0で勝っていたとしたら、失点を抑える部分に意識を高め、無理をせず攻めていけばいいことになります。逆に0-1で負けている場合は、0-2になる可能性がありつつも、やはり攻めに重きを置いて1-1を目指すことになります。
また、フォワードの数人だけ攻め、ディフェンスの数人は常に守っているような単純なゲームでもありません。フォワードも守り、ディフェンスも攻めに参加することが重要なスポーツです。
つまり、サッカーはバランスがとても重要なスポーツなのです。
個人の資産運用も似たところがあるように思います。攻めと守りのバランスが重要ということです。サッカーに学びながら、「マネーの攻めと守りのバランス」について考えてみたいと思います。
マネーのフォーメーションは連携が大事
サッカーでは4-4-2とか3-5-2といったフォーメーションがよく言われます。ディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワードの役割や人数を示しています。また、サッカーでは人がたくみに入れ替わりながらパス交換をしてゴールを目指します。
お金の管理・運用についてもフォーメーションや連携は考えられないでしょうか(ちょっと無理があるのは承知ですが、分かりやすさを優先していますので、細かいツッコミはなしということで)。
私はマネープランにおいては「稼ぐ」→「上手に使う(節約)」→「貯める」→「運用で殖やす」の連携が大事だと主張しています。いずれもとても大事で、同時に意識しておくことが必要なマネープランの課題です。
例えば「運用」だけというようなフォーメーションを考えている人がいます。実は「節約」から毎月パス(積立)があれば運用はもっと楽になるのに、孤立したFWのように「運用」だけでがんばっている感じです。うまくいかないのは当然です。
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