女性の健康/女性におすすめの健康法

簡単なのに痩せてキレイになる女医が教える魔法の習慣

同じ体勢は老ける?太る? こまめに立ち上がることは週末のフルマラソンに匹敵する!? いつまでも健康的でキレイでいる人が実践していることとは……。重力に負けないシンプルな習慣術をご紹介します。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

同じ姿勢は老ける!? 侮れない、姿勢を変えることの効果

同じ姿勢は老ける!?

同じ姿勢は老ける!?

私たちの生活は、とても便利になった反面、どっかり腰を下ろしていることがとても多くなりました。でも私たち人間は「動物」です。文字通り「動く」「生物」で、身体は、同じ体勢でずっとじっとしているようにはできていません。

肩こりや腰痛、そして女性に多い冷え症や便秘、むくみ。さらには、年齢とともに気になってくるボディラインの崩れやたるみ。これらの悩みやトラブルの多くの原因の一つが、「同じ姿勢でずっといること」というのは、意外と知られていません。一方で、「身体を動かしましょう」というと、多くの人が「運動」や「エクササイズ」のことだと思うようです。もちろんスポーツなど激しい運動もそれなりにメリットがあります。でも「同じ姿勢をとり続けることなく、こまめに姿勢を変える」という程度の「動かす」でも、びっくりするような効果があるのです。
 

「寝たきり1日で一つ年をとる」

例えば、いつまでも若々しいカラダでいるためにとても重要な筋力は、悲しいかな、年を重ねるにつれてどんどん低下します。何ともう30代頃からゆるやかに低下し始め、50代になるとその速度は急激に加速。その率は一年で1%前後にも。

この加齢に加えて、「動かないこと」も筋力低下を起こします。動かないことの極端な例として、寝たきり状態が挙げられますが、寝たきりの初期では、なんと一日で1~1.5%も筋力が低下してしまうのです。つまり「寝たきり1日は、一つ年をとる」と言い換えることもできるでしょう。

動かないことの対極にあるのは「こまめに動く」ことですから、本格的なエクササイズではなくても効果の高さが期待できることが予想できますよね。
 

究極のダイエット!? こまめに立ち上がる習慣は、週末フルマラソンと同じ運動量

こまめに立つのはフルマラソンに匹敵!?

こまめに立つのはフルマラソンに匹敵!?

運動不足を考え、ジムなどでエクササイズなどしようと思っても三日坊主……ということも多いと思います。では、「こまめに立ち上がる」とどんな効果が期待できるのでしょうか。

実は、日中あまり動かないヒトと、一日中立ったり座ったりしているヒトは、一日約350kcalものエネルギー消費量の差があるという調査結果があるのです。これを一週間に換算すると2450kcalにも!

この数値は、体重50kgの女性がフルマラソンした場合の消費カロリーとほぼ同程度(フルマラソンの方が少ないぐらいです)。…ということは、「週1でフルマラソンをするのと、こまめに動く人は、同じだけの運動をしている」ということになりますよね。意外に感じる人も多いのではないでしょうか?

また、こまめに姿勢を変える、立ち上がることは、身体に疲労感を蓄積させないためにもとても効果的。どんなに正しい姿勢でも、人の身体は、同じ体勢でいると身体に負担がかかり筋肉が疲労します。この状態を続けると、重ダルさだけでなく、生活に支障を来すほどの痛みに変わることも。でもこまめに姿勢を動かすことで予防できてしまうことも多いのです。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます