同じ姿勢は老ける!? 侮れない、姿勢を変えることの効果
同じ姿勢は老ける!?
肩こりや腰痛、そして女性に多い冷え症や便秘、むくみ。さらには、年齢とともに気になってくるボディラインの崩れやたるみ。これらの悩みやトラブルの多くの原因の一つが、「同じ姿勢でずっといること」というのは、意外と知られていません。一方で、「身体を動かしましょう」というと、多くの人が「運動」や「エクササイズ」のことだと思うようです。もちろんスポーツなど激しい運動もそれなりにメリットがあります。でも「同じ姿勢をとり続けることなく、こまめに姿勢を変える」という程度の「動かす」でも、びっくりするような効果があるのです。
「寝たきり1日で一つ年をとる」
例えば、いつまでも若々しいカラダでいるためにとても重要な筋力は、悲しいかな、年を重ねるにつれてどんどん低下します。何ともう30代頃からゆるやかに低下し始め、50代になるとその速度は急激に加速。その率は一年で1%前後にも。この加齢に加えて、「動かないこと」も筋力低下を起こします。動かないことの極端な例として、寝たきり状態が挙げられますが、寝たきりの初期では、なんと一日で1~1.5%も筋力が低下してしまうのです。つまり「寝たきり1日は、一つ年をとる」と言い換えることもできるでしょう。
動かないことの対極にあるのは「こまめに動く」ことですから、本格的なエクササイズではなくても効果の高さが期待できることが予想できますよね。
究極のダイエット!? こまめに立ち上がる習慣は、週末フルマラソンと同じ運動量
こまめに立つのはフルマラソンに匹敵!?
実は、日中あまり動かないヒトと、一日中立ったり座ったりしているヒトは、一日約350kcalものエネルギー消費量の差があるという調査結果があるのです。これを一週間に換算すると2450kcalにも!
この数値は、体重50kgの女性がフルマラソンした場合の消費カロリーとほぼ同程度(フルマラソンの方が少ないぐらいです)。…ということは、「週1でフルマラソンをするのと、こまめに動く人は、同じだけの運動をしている」ということになりますよね。意外に感じる人も多いのではないでしょうか?
また、こまめに姿勢を変える、立ち上がることは、身体に疲労感を蓄積させないためにもとても効果的。どんなに正しい姿勢でも、人の身体は、同じ体勢でいると身体に負担がかかり筋肉が疲労します。この状態を続けると、重ダルさだけでなく、生活に支障を来すほどの痛みに変わることも。でもこまめに姿勢を動かすことで予防できてしまうことも多いのです。