「○○と私、どっちが大事?」……自分より愛するなんて許せない?
「せっかくの休日なのに……」彼にとっても貴重な休日。趣味や友達と過ごす時間も大事なのです。恋人だからこそ理解して。
仕事・友達・家族・趣味……○○に当てはまるものはたくさんあります(「恋敵(三角関係)」については論点がずれるため、今回は除外します)。
本来、恋人が好むものを好きになるなど、人間は身近な人の影響を受けやすいもの。逆に同調しないというのは、あなたの中に何らかの反発する要因があるはずです。
恋人があなたより他の「何か」を優先することが許せないのはなぜか。どうして面白くないと感じてしまうのか。
まずはその要因を紐解いてみましょう。
「人」や「物」に対する嫉妬
恋人と仲のよい親友や、自分より優先して大事に扱う家族といった対象に対し、羨望の気持ちが歪んだものが嫉妬心です。内心羨ましいくせに、自分がその人と同じ立場になれなかったり、同じように扱ってもらえなかった結果、妬みの感情が芽生えます。また、嫉妬する対象は人とは限りません。
たとえば恋人が大事にコレクションしている物を、あなたが転倒してぶつかってしまったとき。あなたのケガより物の無事を心配されたら、思わず「私とどっちが……」と言いたくなってしまうかも。
嫉妬心というものは、なくそうと心がけてもなかなか制御するのは難しいもの。だからといって感情にまかせて相手を責めては、ふたりの仲は険悪になるばかり。
「愛しているから」と嫉妬心を正当化するのは傲慢です。愛情と嫉妬は決してイコールではありません。それでも湧き上がってしまう嫉妬心は、できるだけ心の中に留めて。
「時間」に対する独占欲
嫉妬心とは別に、時間に対する独占欲も「私とどっちが……」という疑問が芽生える要因です。優先順位は人それぞれ。たとえあなたが恋人を最優先にしていても、恋人が同じようにあなたを最優先にするとは限りません。
仕事(残業や出張や接待など)、友達と遊ぶ時間、趣味に費やす時間、家族との約束など、さまざまな時間をあなたとのデートと天秤にかけているとあなたは思うでしょう。結果、デートを後回しにされてしまったら、恋人の愛情を疑いたくなるのも仕方ないかも。
しかし時間は有限。誰にとっても同じ分量しか与えられていません。どう使おうとその人の勝手です。
どんなに親しくても、他人の時間に口出しする権利はありません。逆の立場で考えてみればわかること。
極論ですが、たとえば自分の親が危篤で病院に駆けつけようとしているとき、恋人に「私とどっちが……」と言われたら、あなたはうんざりしてしまいますよね。
恋人に限らず、他人の時間を独占することはできません。独占欲と愛情は違うのです。
それでも「あなた優先」がいいですか?
恋人があなたとデートするより他のことを優先しても落ち込まないで。あなたも自分の時間を大事に過ごせばいいのです。
たとえ恋人が「あなたのほうが大事」だと答えても、きっとあなたはその場限りの出まかせではないかと疑ってしまうでしょう。逆に「○○が大事」だと言えば、あなたは傷つくだけ。だったら答えを求める意味ないですよね。だから“愚問”なのです。
もしもあなたの望むように、恋人が「常にあなたを最優先」にしたら、いったいどうなるでしょうか。
たとえ真夜中でも「寂しい」と電話すれば、車を飛ばして会いにくる。たとえ仕事中でも「会いたい」とメールすれば、早退して駆けつける。
友達付き合いより恋人優先、法事よりもデート優先、しまいには「ずっと一緒にいたい」と、仕事にも行かずあなたの部屋に入り浸り。
友達からは見捨てられ、家族からも縁を切られ、仕事も干されてしまった恋人。
それでもあなたは、自分のことを最優先してくれるほうがいいですか?
極論ですが、つまりはそういうことなのです。
あなた以外の「何か」とは、恋人の生活や人間性を形成する一面です。その数や重要度はさまざまですが、決して恋人と比較する類のものではありません。
もちろん逆も同じ。あなたにも必ず「恋人以外の大事な何か」はあるはず。
それらを奪うのではなくお互い尊重してこそ、あなたも恋人も魅力的でいられるのです。
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