「J.K. プレイス・カプリ」のインテリア-2(2ページ目)

フォーマルな空間・チャイニーズダイニングルーム

メインダイニングから続くもう一つのダイニングには、オリエンタルな雰囲気がたっぷりのチッペンデールスタイルのダイニングチェアが置かれた部屋になっています。白い木製の暖炉の上には大きなミラー、その両サイドにはペンダント照明とダイニングチェア、その両隣のドアの上壁にはギリシャ風の彫刻が飾れたフォーマルバランス（左右対称）の装飾になっています。


暖炉の反対側の壁の中心には、アンティークのシノワズリのサイドボードが置かれ、その左右にはチッペンデール様式の椅子、壁面には左右対称に絵画が飾られています。フレームも飾られた絵も違うのですが、そのバランス感覚は、やはりしっかりとフォーマルバランスになっています。








海に解放されたウィンドウの反対側の壁面には、真っ白いモダンなシノワズリのカップボードがおかれています。一つの空間に、伝統的なフォーマルなインテリア、オリエンタルな雰囲気がたっぷりのチャィニーズダイニングのセット、ちょっと置かれた形が違ったチェアも、同じチッペンデール様式のデザイン、モダンなシノワズリの白い家具と全てが計算された空間になっています。

爽やかな空間ライブラリーのインテリア

本棚には豪華なアート本が並べられているライブラリー空間です。窓越しにはカプリの海が見える白い空間に、白いウィングチェアとソファがゆったりと置かれています。窓辺には、二列の赤いラインとブレードが印象的なカーテンが付けられています。そのカーテンの赤にに合わせるように、書庫の木部はチェリーウッドカラーに　なっています。


ライブラリーのインテリアは、赤がポイントカラーになっていて繰り返し使われています。カーテンに使われたレッドカラーは、ラグの周りや壁に飾られたアートにも使われています。でも、それは量的にはほんの少しだけ使われています。この「J.K.プレイス・カプリ」に使われている気になるものに、モダンな白黒の千鳥格子を使った家具があります。



この写真は、前回の記事「輝く装飾のパレット！J.K. プレイス・カプリ」で紹介したラウンジの壁面に置かれたオリエンタルなコンソールテーブルと共に置かれている白黒の千鳥格子オットマンです。さりげなく置かれているのですが、インテリア好きの目は釘付けになります。ミケーレ・ボナン氏の他の空間にも良く登場する千鳥格子ですが、コーディネーションの技にはいつも感服します。



フィレンツェの建築家Michele Bonan（ミケーレ・ボナン）がつくり出す洗練された空間にはいつも魅了されます。いつか訪れてみたいと思っていたカプリ島のリゾートホテル「J．K．カプリ・プレイス」のインテリアは、改めて“装飾の美とは何か！”深く考えさせるものでした。


■前回の記事“輝く装飾のパレット！「J.K. プレイス・カプリ」”も、ぜひクリックしてみてくださいね！



＜ＤＡＴＡ＞今回の素敵空間
「J．K． PLACE CAPRI　」

建築家Michele Bonan（ミケーレ・ボナン）

＜Michele Bonan関連記事＞
一流ブランドが手掛けるローマのホテル

アートギャラリーがあるフェラガモのホテル