子供の航空機利用 生後7日は原則搭乗不可
航空機の利用に、生後7日以内の乳児は原則、搭乗ができません。ちなみにパスポートは、生まれたての子供であっても一人一冊所持しなくてはなりません。また、航空予約の際には氏名が必要で、座席を使用しなくても幼児運賃(インファント・フェア)や燃油サーチャージ・諸税等がかかります。生後すぐ命名して出生届を提出し、戸籍謄本(抄本)を取り寄せてからパスポートの申請をするとなると、生後間もない乳児を伴い渡航するのは、事実上、不可能です。海外でのお産は、産後1~2泊程度で産院を退院できるのが一般的です。ただし出生後は、在外公館で届出や申請など諸手続きをすることになり、日本国内でパスポートを取得するよりも若干、時間を要します。海外居住者で出産後、日本への帰国を急いでいるのであれば、出産前に在外公館や利用する予定の航空会社に確認をとることをおすすめします。
離陸・着陸時に多い機内での大泣き
機体が離発着するときに機内で大泣きするお子さんを、よく見かけます。耳や鼻などの器官がまだ、十分に発達していないため、気圧の急激な変化が理由といわれています。癇(かん)の強いお子さんもしかり。ただし離発着時に、たまたま疲れて寝てしまっていると、泣かないで済むケースがあります。当日は昼寝を控え、離陸前にタイミングよく睡眠を導けるよう、十分な授乳やこまめなオムツ替えを心がけましょう。機内では搭乗時に不快を感じないよう、過度に温度調節されて冷えていること・暑いことがあります。着脱のしやすい服装で、特に機内が冷えているときには、お子さんを温かくしてあげることで、安心して休むことができるはず。タオルケットや靴下をはかせるなどの準備も忘れずに。お子さんが泣き止まず、周囲の人たちに迷惑をかけるのではと、親なら誰しも心配します。しかし親が慌てふためいたり、ましてやイライラして子を叱ったら逆効果です。航空会社ではシートアサイン(座席の采配)のときに、小さなお子さんが近くにいることに同意してくれるお客様をご案内したり、はたまたビジネス客などから遠い席を用意するなど配慮します。航空座席は事前に指定予約もできますが、当日の埋まり具合で上手にアサインし直してくれますので、余裕をもって早めに空港に到着してチェックインすることをおすすめします。