賃貸経営は簡単な事業か
自分一人で経営できるという思い込みにも要注意です。不動産賃貸業はサービス業であるとも言われます。不動産業者、管理業者、リフォーム業者などとの連携で、少しでも顧客満足度の高い賃貸経営をしなければ、入居者からソッポを向かれる時代に入っているのです。その他に、不動産投資でネックとなる事がいくつかあります。それは物件の価格が大きいので、相当の現金を用意するか、相当の借り入れをしなければならないという点です。借金が多ければ、その分損益分岐点も低くなり、事業リスクが大きくなります。
投資の基本は分散にあり
投資額が大きいことと連動しているのですが、所有物件が少なければ分散が容易にできません。たとえば、地震のリスクに備えるために日本国中にいくつかの不動産を持つとしたら、何億円もの資金が必要です。一般の方なら、せめて自分の目の届く範囲内に一つの不動産を持つことがせいぜいではないでしょうか?分散ができなければ、偶然のアクシデントで物件価値を損なう危険性が高まります。アクシデントはたとえば、事故、地震、火災、津波、洪水、入居者間のトラブル、自殺などなど。所在する自治体の行政サービスや電鉄会社の経営にも強く影響されることも忘れてはいけません。
お金の増やし方の全体像の中から自分に合った方法を選んで、失敗の少ない方法で穏やか資産運用をされることを願っています。