沖縄の観光・旅行/沖縄の基本情報

沖縄旅行のプラニング

沖縄の夏は私たちが思っているよりもぐんと長いもの。6月末の梅雨明けから10月頭までは海で遊びべるので、夏休みが終わってからもまだまだ夏の沖縄旅が楽しちゃうのです。秋の連休や週末を上手く使って夏を感じに沖縄に出かけてみませんか?ということで、2、3泊で行く沖縄旅のプランの立て方についてちょっとアイディアを提案したいと思います。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド

夏の沖縄旅行のプラニング

ハイビスカス

青空に色とりどりに咲く花びらの色が一層鮮やかに映える沖縄の夏

沖縄旅行といえば、夏が本番。そして、日本で一番南に位置する沖縄は本州と比べるとずっと夏が長いところ。6月末の梅雨明けから、例年だいたい10月のはじめくらいまではゆうに海遊びができるので、夏休みが終わってからもまだまだ夏を楽しめちゃうのです。

7月、8月の夏休みに沖縄へ出かける人は多いと思いますが、実は人気なのが9月や10月の連休を利用しての沖縄旅行。海外旅行に行くにはちょっと短い連休も沖縄なら問題ありません。そんな夏の時期の沖縄旅行のプラニングについて、ちょっとお話しましょう。


沖縄旅、行き先の決め方

海の上

沖縄の大切な公共交通機関のひとつである船。ほんの10分船に乗るだけで辿りついた先はがらりと空気が違います

例えば2泊3日の沖縄旅行だとしたら、行き先はどのように決めますか? やっぱり2泊しかできないとなると無難に沖縄本島にしておくのが基本と思っている人も多いと思いますが、想像以上に交通の便が発達している沖縄では、たとえ2泊3日の旅だとしても色々な選択が可能なのです。

例えば、沖縄本島はけっこう大きいのでリゾートが建ち並ぶ恩納エリアまでは空港から車で1時間半~はかかります。とすると、空港で荷物をピックアップしてからレンタカーを借りてホテルにチェックインするまで、少なくとも2時間はかかるという計算になりますよね。もちろんそれも選択のひとつですが、ひとつ視点をガラリと変えてみてはいかがでしょうか。2時間あれば、飛行機や船を使って他の島に渡ってしまうこともできるのですから。石垣島や宮古島は最初からプライニングの選択に入れて考えている人も多いと思いますが、この2島以外でも久米島なら一日7便飛行機が運行していて所要時間はわずか30分。また空港からゆいレールに乗って泊港まで移動して、そこから船で離島へ渡るという選択もあり。慶良間の渡嘉敷島まで45分、座間味島と阿嘉島で約1時間。船の時間さえ合えば、本島のリゾートエリアに行くのと変わらない時間で離島へも足を伸ばすことができちゃうわけです。

そう考えると、週末+1日の小旅行でもいろいろなパターンが楽しめるということに気づくはず。本島ステイにしても宿泊先を那覇にするのか、読谷や恩納のリゾートエリアにするのか、名護から先のやんばるで山を楽しむのか、古宇利島や瀬底島で静かに過ごすのか、はたまたコザ界隈であめりかんな沖縄を楽しむのか、などなど様々な沖縄の楽しみ方があるのです。特に夏はどれだけ海に重点を置くかによって旅のプラニングが異なりますね。ということで、ここからはいつかの滞在パターンを提案します。


やっぱり沖縄は海でしょ!という海派の旅

はての浜

那覇からわずか飛行機で30分。久米島のはての島の美しさはまるで竜宮城のよう!

夏のシーズンであれば、海を楽しみたい人は思い切って離島へ渡ってしまいましょう。すでに体験済みの人は大きく頷いてくれるはずですが、一度離島の海を知ってしまうと、正直に言って沖縄本島の海では物足りなくなってしまうもの。お気に入りの島に何度もリピートして行くのもいいし、毎回違う島を訪ねるのもいいし。短期の旅行であれば、移動時間を考えると飛行機で行ける久米島か粟国島、もしくは船移動の慶良間諸島の島々がいいですね。まずはそれぞれ自分の感に任せて行きたい島へ行くのがいいと思います。この離島コースの場合、飛行機や船の時間をどう上手く組めるかがポイント。
ウミガメ

離島では泳いでいるウミガメと遭遇する確率もぐーーんとアップ!

ガイドがオススメするのは最終便でとりあえず那覇入りしてしまうというやり方。羽田発那覇行きの最終はANA、JALともに20時発。那覇到着は22時半となりますが、この日は那覇で軽く飲んだり食べたりして休むだけ。翌朝一便の飛行機や船で目的地へと向かうわけですが、このやり方だと時間がとても有意義に使えるのです。とにもかくにも、海が目的の人はまずは離島へ。海と空だけに囲まれた島時間を満喫できることお約束します!


夏だからこそ沖縄の山を楽しみたい山派の旅

マングローブ林

やんばるのマングローブ林。沖縄が亜熱帯のジャングルであることを実感できますよ!

沖縄の魅力は海だけじゃありません。亜熱帯の気候に育まれた山の大自然は本州の山々とはまるっきり違った生態系で訪れる人を魅了します。アダンやソテツが生い茂る森や、川面に広がるマングローブの群生の様子は、ここが亜熱帯の島であることを教えてくれます。そんな沖縄ならではの山を楽しみたい人は、まよわずやんばるを目指しましょう。
やんばるくいな

ヤンバルクイナに注意!の看板。運がよければヤンバルクイナにも会えますよ!

有名なヤンバルクイナをはじめ、様々な動植物の固有種が生息するやんばるはまさに生命の宝庫。山や滝を訪ねるトレッキングを楽しんだり、マングローブ林をカヌーで下ったり、夏のやんばるはアクティビティもとっても豊富です。また、やんばるは古くから伝わる土地の文化を今でも大切に守っているところでもあるので、大自然の魅力同様に風土にも独特の空気感が漂うので、旅行者にとっては沖縄の風を色濃く感じることができるエリアだと思います。

せっかく沖縄だしビーチやリゾートも楽しみたい!という人は国頭村にあるJALプライベートリゾートオクマか名護のカヌチャリゾートへ。どっぷりと山を楽しみたい人はキャンプ場に泊まったり、民宿に泊まっておじいやおばあと色々お話をするのもいいですね。

ここでやんばるへ行く人へのお願い。やんばるでは道に飛び出したヤンバルクイナが跳ねられるという事故が頻繁に起こっているので、やんばるへ行く時は絶対にドライブ・セーフティでお願いしますね! やんばるの道は天然記念物のトリやカメなどの他、突如おばあが歩いていたりもしますからね。くれぐれもゆっくりと走行してください。


ビーチもナイトライフも楽しみたいという欲張り派の旅

ケラマのビーチ

那覇からでも船に乗って離島へ行けば、こんな素敵なビーチが待ってます!

自然も楽しみたいけど、沖縄へ行ったら国際通りで買い物もしたいし、沖縄グルメも楽しみたいし、民謡居酒屋も覗いてみたい、という欲張りな人は那覇ステイがオススメです。ビーチに行くなら那覇の泊港から日帰りで渡嘉敷島や座間味島へ。世界有数の素晴らしいビーチへ日帰りで遊びに行けちゃうのです。夏のシーズン中は日帰り無人島ツアーも多く出ているので、それに参加するのもアリ。
居酒屋

夜は冷たーいオリオンビールを求めて那覇の町に繰り出しましょう!

夕方、島から戻りホテルでシャワーを浴びてスッキリとしたら、今度は夜の那覇の町に出かけましょう。沖縄料理でも焼き肉でもボリュームたっぷりなアメリカンなステーキでも、那覇の町ならよりどりみどり。赤提灯もあれば、お洒落なカフェもあるし、朝まで営業しているでぃーぷなバーもあって、那覇は旅人を退屈させることのない町です。昼間は大自然をたっぷりと満喫し、夜は都会を楽しむことができるのも那覇ならでは。大自然と大都会、この両極端な空気を同じ一日で楽しむことができる場所は、世界中を探してもそう沢山はないのではないでしょうか。ただしこのプランの場合、とにかく朝から晩まで遊びっぱなし。体力勝負なところが多いにあり、体力に自信がある欲張りな人向けと言えるかも。


沖縄の旅の楽しいところは、目的やシチュエーションに応じていくらでも旅の内容を変えられるところ。今回は夏のシーズンの2、3泊という短期での沖縄の旅の提案でしたが、沖縄本島界隈だけでも色々と組み立てが自由なことがわかっていただければ嬉しいなと思います。沖縄の旅リゾート派=恩納村のリゾートホテル、沖縄の旅町派=那覇ステイ、という図式ばかりではないということ。特に沖縄の一番の魅力である海を満喫できる夏のシーズンは、本当にいくらでもコースが考えられるので、それこそ何回訪れても飽きることがない! せっかくの沖縄旅行ですから限られた時間の中で一番自分が好きな沖縄に出逢えたらいいなと思うのです。そして、毎回訪れるたびにまた新たな沖縄を発見する、これこそが沖縄の旅の楽しさ。

秋の沖縄旅(沖縄はまだ夏!)なら今からでもきっと間に合うはず。まだまだ夏を遊び足りないという人はぜひ沖縄に行かれてみてはいかがでしょう?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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