3~6歳 子連れ海外旅行の注意点とコツ
就学前のお子さん連れなら滞在型のビーチリゾートを
満2歳を迎えると航空座席が一人一席必要になり、旅行代金もチャイルド(小児)の扱いになります。ホテル代は、ベッドの有無(添い寝をするか、エキストラベッドを使用するか)で料金が異なるしくみ。エキストラベッドを入れるとなると多少の料金がかかりますが、添い寝の習慣をつけないためにも、ゆとりをもった手配をすると親も安心です。
ちなみに、航空利用時の小児運賃は、2歳の誕生日以降、12歳の誕生日を迎える前日まで適用され、就学前かどうかは問われません。ツアーによっては、食事の内容などで料金に差をつけていますが、就学前だからといって劇的に旅行代金が安くなることはないのです。
ところが、いざ小学校にあがると、旅行時期が春休みやゴールデンウィーク、夏休み、冬休み(年末年始)などのピーク期に限られてしまうため、旅行代金も必然的に高くなります。そこで平日でも休みをとりやすい就学前に、子連れ旅行するファミリーが多いのです。
トイレトレーニングを卒業したらロングフライトもOK
就学前のお子さんは動きも激しく、親は目を離すことができません。迷子になりやすい時期ですから、繁華街の多いシティより、リゾート地を選ぶとよいでしょう。ベビーカーやリードなどを用意しておくと安心です。
トイレトレーニングが卒業できたころ、中距離~ロングフライトの旅も可能になります。ただし、海外でトイレに入るときは、親も一緒に個室に入るなどして、目を離さないように。普段、保育園や幼稚園などで集団生活に慣れているお子さんなら、キッズ専用の託児施設が併設されたホテルを選ぶのもよいでしょう。亜熱帯の地へ旅行するのであれば、食あたりなどにも注意しなくてはなりません。疲れをためないように、できるだけ無理のない旅程を心がけるようにします。 それでは次に、3~6歳までのお子さんの海外おすすめ旅行先をご紹介しましょう。
グアム(アメリカ)
日本からのフライト時間が約3時間半、日本との時差は1時間。トイレトレーニングを卒業していないお子さんも安心です。キッズ向けのサービスも多く、グアムは子連れ旅行のメッカ。常夏のグアムならでは、水着と砂場遊びセットなどを持参するとよいでしょう。日射病や熱射病にかからないよう、子供用の日焼け止めも必要です。レストランによってはキッズメニューを用意するところも多く、就学前のお子さんも大喜びです。
ハワイ(アメリカ)
子供が喜ぶワイキキ・トロリー
日本からホノルルへのフライト時間は約7時間半。復路は気流の関係で8時間強かかります。時差が辛いのは往きです。日本を発つのが夜から深夜にかけて、現地到着が朝なため、アーリーチェックインをお願いすると楽でしょう。ちなみにハワイと日本との時差は19時間。飛行時間に機内でぐっすり寝てもらうよう、搭乗する日は昼寝を控えさせます。ファミリー旅行の専用ツアーも多数あり、選択肢が豊富なのもハワイの特徴です。
シンガポール
都会のシンガポールにも子連れ旅行者は多い
日本からシンガポールへは、飛行時間が約7時間強。時差が1時間なので、お子さんにとっても楽でしょう。夜や深夜に日本を発つ便は、早朝に到着するので、お子さん連れには不向きです。できるだけ午前発の便をおさえるようにしましょう。近代的な都市のシンガポールだけに、ホテルライフが充実できる宿泊先を選ぶようにします。セントーサ島へ足を延ばすのがおすすめ。熱帯雨林特有の植物を観たり、水族館や動物園をまわるのがよいでしょう。清潔なレストランがひしめくシンガポールですが、屋台での飲食には注意が必要です。
ケアンズ・ゴールドコースト(オーストラリア)
日本との時差は1時間と楽ですが、飛行時間はケアンズが約7時間、ゴールドコーストが8時間半程度かかります。夜に日本を発ち、早朝現地着のパターンなので、お子さんにとっては生活リズムが狂いがち。アーリーチェックインをするなどの工夫が必要です。オーストラリアは厳しい検疫制度で知られ、食品の持ち込みは、いかなるものでも申告が必要です。離乳食期のお子さんを同行する場合は要注意。卵を使用したボウロなどは持ち込み禁止。季節は日本と逆転、夏は日差しも強いので、渡航時期を選んで体調管理に気をつけましょう。