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AVアンプ、ブルーレイプレーヤーの選び方

ホームシアターの要となるAVアンプやブルーレイプレーヤー。価格による違いは? 最新の製品動向を交え、選び方のポイントをご紹介します!

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

ホームシアター用AVアンプの選び方

価格差の大きいAVアンプ、ポイントをしっかり理解して選びましょう

価格差の大きいAVアンプ、ポイントをしっかり理解して選びましょう

一口にAVアンプと言っても、価格や機能は実に様々で、選ぶのに迷う事でしょう。売れ筋の製品だけに注目しても、3万円くらいで購入できるエントリークラスから、30万円程度のハイエンド製品まで大きな開きがあります。

ここでは、AVアンプの最新動向を交えつつ、価格と機能の大まかな違いを中心に、ポイントと選び方を解説します。


チャンネル数

AVアンプには、搭載するアンプの数によって、5.1ch、7.1ch、9.1chなどの種類があり、同時に何本のサラウンドスピーカーを鳴らせるかが決まります。安価な製品はチャンネル数が少なく、高価な製品はチャンネル数が多いのが一般的です。

最近ではエントリーモデルでも7.1chが基本となりつつあり、最大、視聴者を取り囲む7本のスピーカーを鳴らす事ができます。

選び方ですが、ブルーレイには、最大で7.1chの音声が収録されているので、ブルーレイの高品位なサラウンド効果を最大限に楽しむなら、7.1ch以上のAVアンプを選びましょう。

もちろん、7.1chのAVアンプを購入しても、絶対にサラウンドスピーカーが7本必要な訳ではありません。サラウンドスピーカーが5本の5.1chシステムも構築できますし、前方2本のスピーカーだけをステレオとして鳴らす事も出来ます。

20畳クラスの大空間をホームシアターにするなら、サラウンドスピーカー間の距離も遠くなりがちなので、9.1chなど、より多チャンネル化するのもサラウンド感を高める上で有効です。


出力パワーと音質

出力パワーとは、音量と考えると良いでしょう。安価な製品は出力が低く、高価な製品ほど出力が高いのが一般的です。カタログに記載されている出力(W/ワット)と音質に相関性はありませんが、高価な製品ほど音質が良いものです。

選び方ですが、12畳程度までの部屋であれば、エントリークラスの出力でも充分な音量を得る事ができます。予算の許す限り上位モデルを選ぶと、小音量でも余裕があり、より良い音質が得られます。パワーがありすぎて困る事はありません。


入出力端子の数

AVアンプの重要な機能のひとつが、セレクターとしての役割です。例えば、ブルーレイプレーヤー、ゲーム機、VHSビデオデッキなどを接続してリモコンで切り換えが可能です。安価な製品ほど入力端子の数が少なく、高価な製品ほど入力端子の数が多いのが一般的です。

接続する機器の種類や数に応じて、対応できるAVアンプを選びましょう。一般家庭では、エントリーモデルでも充分なケースが多いはずです。

一方、テレビとプロジェクターなど、映像装置を2台接続する場合は、”出力”端子の数に注意しなくてはなりません。エントリーモデルはHDMI出力が一つしかないのが一般的です。HDMI出力を二つ備える製品は比較的高価です。


最新機能もチェック

価格も落ち着き、基本機能が充実したAVアンプは、原則どの製品を買っても大きな失敗はありませんが、価格と機能、性能は概ね比例します。一方、ネットワーク関連の最新機能に目を向けると、少なからぬ違いがあります。必要な機能を見つけ、予算に応じて検討しましょう。

まず、LANを通じ、パソコンやNASに収録している音楽を聴く「ネットワーク再生」機能は、今やエントリークラスの製品から標準的に対応しています。

iTunesやiPhoneなどのiOSデバイスに収録した映像や音楽が簡単な操作で楽しめるApple「AirPlay」への対応は、AVアンプのメーカーや製品によって対応状況が異なりますので、製品を選ぶ上でポイントとなるかもしれません。

その他、操作が難しいとされてきたAVアンプですが、最近ではiPhoneやiPadなどを利用して、画面を見ながらタッチ操作で直感的に扱える製品が増えています。操作感は、アプリの出来にも左右されるので、この機能を重視するユーザーは、事前にダウンロードして使用感を確かめておくと良いでしょう。アプリのダウンロードは原則無料で、デモモードを備えているケースが多く、製品本体が手元に無くても、ある程度イメージは掴めるでしょう。


おすすめのAVアンプ

エントリークラスでおすすめなのが、5.1ch対応のヤマハ「RX-V475」。充実した基本機能に加え、AirPlayやiPodのデジタル接続にも対応しつつ、手軽な価格が魅力。

 

エントリー~ミドルクラスでおすすめなのが、7.1ch対応のオンキヨー「TX-NR626」。上位機種と同じく本格的な3段インバーテッドダーリントン回路を搭載し、この価格帯では抜群の音質が魅力。WiFiとBluetoothを内蔵し、DSDにも対応する充実のネットワーク再生機能および、ネットラジオ「ラジコ」にも対応。

 

ミドルクラスでおすすめなのが、9.1ch対応のパイオニア「SC-LX56」。高度な自動音場補正技術に加え、ハイパワーで高音質を誇る。iPhone/iPod touch用アプリの「iControlAV2」と、iPad専用アプリの「iControlAV2 for iPad」の完成度は非常に高く操作性も抜群。AirPlayにも対応している。

 


次のページでは、ブルーレイプレーヤーの選び方を解説します。

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