京都にある狭小住宅でもタップリ収納(2ページ目)

ポイントは壁面収納

4人家族を想定した「上賀茂の家」は、2階にキッチンとリビングダイニング、子供部屋があります。その理由は、道路に面した１階に比べて、2階は視界が開けて明るく快適だからです。

そして、次に気になるのは収納のこと。どの家庭でも片付かなくて困っています。ましてや狭小スペースではどうしたらいいのでしょうか？ 「家族の集まる場所には、まとまった収納が必要です。収納家具を買い足さなくてもすむように、部屋が広く見える工夫もしながら壁面収納をつくりました」と、日浦さん。

長さ４．５メートルの収納には、ゲーム、おもちゃ、雑誌、本、書類、食器などが十分に収まるほか、丈の長い掃除機やモップなどもしまえるトール収納があります。棚板の間隔は高さが調節できるので、しまうモノに制約がありません。そして扉を閉めておけば、中の状態を気にしなくてすむので、整理が苦手な人でも安心です。

キッチンは背面収納で

間口の狭い家では、間仕切りをなくしてワンルームで広々と使うのが得策。キッチンもアイランド型で吊り戸棚のないスタイルにすると、圧迫感がなくなりリビングダイニングとの一体感が生まれます。でもそのときに困るのが、収納スペースが減ってしまうことです。

「キッチンの背面に収納があれば、家電をはじめ、食器や食品などが収まります。窓側にはミセスコーナーもあるので、家庭事務も同時にこなせる」とのこと。そしてシステムキッチンにも収納があるので、調理道具が使いやすく収まって、無駄な動きや無理な姿勢をとらなくても、料理がスムーズにできそうです。

まだまだ工夫がありますよ。