柱状図はここで見られる
全国バージョン
■国土地盤情報検索サイト KuniJibanデータ
国土交通省に集まっている地盤調査結果を公表したもの。各地の整備局ごとにデータが検索できるので、首都圏だけでなく、日本全国の柱状図が検索可能。ただし、率直なところ、非常に重く、いらっとする可能性大です。
日本地図の表記されるトップページから都道府県を選び、整備局から柱状図の位置を表示させる地域を選ぶと画面に赤い丸が表示されるので、それをクリックして柱状図を見るという仕組みになっています。
■全国電子地盤図(社団法人地盤工学会)
2011年3月28日に公開された、社団法人地盤工学会の全国電子地盤図。首都圏はもちろん、札幌、大阪、福岡などの都心部の地盤も検索できます。
おもしろいのは基盤面の分布、土質の分布を深さごとに表示できること。たとえば上図は地下20mの深さまでに基盤面(前述した建物を支えるに足る固い地盤)があるエリアを表示したもの。
そして、次の図は20m以上の深いところにならなければ、基盤面がないエリアを表示したもの。小さな画面になっているので分かりにくいかもしれませんが、深くまで杭を打つ必要がある、基盤面が深いエリアは下町エリアに集まっており、地形と地盤には深いつながりがあることがお分かりいただけるでしょう。
たとえば、粘土(粘性土)はN値0~4までが軟弱とされますが、砂(砂質土)では10以上でも緩いとされ、粘性土以上のN値が必要とされます。ちなみに地盤工学会では粘土で4~8が中くらい、8以上が硬質、砂で10~30が中くらい、30以上が密な地盤、砂礫で30以下は緩く、30以上を密な地盤としています。
実際の一戸建て建築の現場では地表面下10mに粘性土でN値3以下、砂質土でN値5以下の層及び腐葉土の層があることを軟弱地盤判定の目安とする、あるいは一般的な木造住宅が地中に影響を及ぼす深さ5mまでの地盤の固さを改良の有無の指標とするなど、いくつかの見方があります。N値が10あれば良しとするという考えもあります。ただし、液状化という面でいうと、砂質土でN値10以下は起こりやすく、20~30を超すと起こりにくくなるというデータがあります。