憧れ! ボラボラ島の見どころ
ハネムーナーに人気が高いタヒチの中でも、もっとも憧れ指数が高いボラボラ島。伝説によると、ポリネシアの最高神タアロアは、海と陸が完璧なハーモニーを奏でるパラダイスを創ろうと思い立ちました。その最高神の命により、美と好天の神タネと海の王ティノルアが島を創り、海溝の神トフが絵の具を使って魚やサンゴを描いたのが、ボラボラ島なのだといいます。そのせいか、“楽園”という言葉がどこよりもぴったり。そんなボラボラ島の概要や見どころについて、ご紹介しましょう。ボラボラ島のアイコン、オテマヌ山とラグーンのコントラスト
ボラボラ島は国際空港のあるタヒチ島の北西、約280kmに位置し、タヒチ島やモーレア島と同じソシエテ諸島に属します。38平方kmのこぢんまりとしたサイズで、車ならば40分もあれば一周を回れるでしょう。この島の魅力は、なんといっても高峰オテマヌ山とラグーンが織り成す絶景。見上げる角度によって天辺が台形にも、尖っても見えるオテマヌ山と、寄り添うようにそびえるパヒア山。この2つの火山を中央に抱き、地殻変動で陸地が沈下して生まれたラグーンが、青のみごとなグラデーションを描いています。この山と海のコントラスト、まるで名画のよう! そして沖に点在する小島(モツ)たちが、風景にアクセントを加えています。
ボラボラ島には、必ず訪れるべき決まった名所は特にありませんが、どこからでも望むことができる山と海の眺めが名所といえるでしょう。ちなみに、ガイドは東側からの眺めが好きです。
ボラボラ島の中心地はヴァイタペ
ボラボラ島の中心地、ヴァイタペ。中心地とはいえ、高層ビルもなく、のどかな風情です(C)タヒチ観光局
空港からのボートが到着した時にはホテルからの出迎えなどで賑わいますが、それ以外はのどかな空気。銀行や郵便局、スーパーマーケット、教会など島の暮らしにとって欠かせない施設と、黒真珠のジュエリーショップや、貝細工やTシャツ、パレオなどを扱う土産物店、ギャラリーやカフェなどがあります。
が、ハワイやグアムのような賑やかさとは無縁です。通りに面して、庭で採れたとおぼしきマンゴーなどのフルーツを並べる屋台(単なるベニヤ板のテーブル?)も出ますが、商魂など微塵もない気ままさ。もっぱら隣の屋台との話に夢中になっている幸せに太ったおばちゃんが看板娘だったりします。少し離れたところに、へレンズ・ベイ・ショッピング・センター内の海にせり出したテーブルが人気のフレンチ「ル・セント・ジェームス」や中華の一軒家レストラン「レ・パンダ・ドール」などのレストランの人気店もあります。これらのお店や機関、施設が一本道沿いに集約し、歩いて20分もあれば通り過ぎてしまう、そんな小さな町がヴァイタペなのです。