取材に協力した時、記事を確認する
インタビュー取材などの時は、内容の確認が基本です。ただし、メディアによってはそれをしないところもないわけではありません。
これは、相手のメディアに広告を出しているかどうかはあまり関係がありません。ゲームメディアでなくとも、例えばゲーム画面を提供するならどういう記事に使うのか確認させて欲しいというのは、当然要求します。そして、画像の使い方、例えばロゴに他の絵が被っていたら困る、とか、勝手に加工しないようにして欲しいとかというようなことと合わせて、場合によっては記事の中身に言及することもあるでしょう。
主従が逆で、メーカーがお金を貰っている側、つまりゲームのお店が相手だったとしても同じことです。あるゲームの販促をするのにお店オリジナルのポップを作りたいから素材を使わせて欲しいと正式にお願いすれば、作ったポップを確認させてください、ということになります。
いずれにしろ、取引のある無しにかかわらず、メーカーが取材を受けたり、素材を出したら、それがどう使われているか確認する、というのは基本です。その時に、内容についての話もでてくる、ということになります。
ゲーム雑誌がメーカーに記事確認をする理由
ゲーム専門誌以外のメディアであれば、メーカーの許可をとらずに独自取材、という方法もあります。
しかし、ゲーム専門誌は、誌面の大半の情報源も、多くの広告収入も、ゲームメーカーなわけで、情報源と広告主の両方であるメーカーと信頼関係を結んでいけなかったら、そもそも雑誌が運営できないという話があります。ここが他のメディアと違うところなんですね。なので、ほとんどの場合、メーカーの協力を得て記事を構成し、メーカーの確認という作業を行います。
メーカーとメディアの力関係に差があると、取材させてください、でも、取材後の確認はできませんというようなことが成立する場合もあります。また、先程ちょっと話題に出したお店の例でいうと、正式にお願いすると確認させて欲しいとか、個別に対応できないから許可しない、という話になるので、黙って素材を使うというのが非常に多いです。しかし、結局お店はメーカーのゲームを売っている立場ですから、基本的に黙認です。そこはむしろ阿吽の呼吸で、営業までは話がきていたとしても「正式にお話いただいてしまうと、許可は出せませんから……」的な感じで、見て見ぬふりをすることもぐらいです。
しかし、ゲーム雑誌は、メーカーとの信頼関係を無視した独自取材は難しいですし、もちろん黙認というわけにもいかない、ということなんですね。ただしそれは、悪いことばかりとは限りません。