資産運用

こんな時代のマネー生存戦略~鍵は資産運用?

某アニメで「生存戦略~!」と絶叫しているのを聞いて思いました。そうだ、FPこそ「お金の」生存戦略をアドバイスする仕事ではないかと。お金については、今の時代を生き抜くためには資産運用が必要です。その理由と方法をご紹介します。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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生存戦略!(FP的に)

オタクFPとして名を馳せる筆者ですが、アニメ「輪るピングドラム」の決め台詞「生存戦略」を見ていて思いました。「そうだ、お金に関する部分の『生存戦略』こそ、お金に関する専門家であるファイナンシャル・プランナー(FP)が語らなくては」と。

今の時代を賢く生きていくためには、賢くお金をやりくりする「生存戦略」が必要です。「こんな時代のFP的生存戦略!~長生きはリスク?」では、生きるリスク(90歳も視野に!)を考え、備え、稼ぎ、貯めていくことが重要だ、というお話をしました。

今度は資産運用について考えてみたいと思います。なぜ、今の時代を生き抜くために、資産運用が欠かせないのでしょうか。それは、株で大もうけ、というような夢物語のためではなく、日常のスキルとして求められているのです。

それでは……「生存戦略、しましょうか」

なぜ生存戦略に資産運用が必要か
~稼ぐだけでは足りない、預金だけでは増やせない

なぜ、お金の生存戦略に「資産運用」なのでしょうか。「こんな時代のFP的生存戦略!~長生きはリスク?」で書いた「仕事をして稼ごう」とか「貯金しよう」というテーマは必須のような感じですが、資産運用が必須項目といわれてもぴんとこない人が多いことと思います。

しかし、資産運用は現代の生存戦略に必要な能力になっていると思います。

まず、稼ぐことには限界があるということです。誰でも満足できるように稼げる時代は終わったからです。うまく稼げる人と飛び抜けて能力がある人以外は、「もうちょっと欲しい」と思う時代になっています。

給料が増えない時代ですが、しっかり増えているものもあります。それは「配当」です。配当は株主しかもらえません。株主は投資をして株を持たないとなれません。

株主は金融機関や大企業というルールはどこにもありません。私たちはいつでも株主になることができます。会社員は「会社員兼株主」にならないと、会社の利益をもらい損ねる時代になっているのです(投資信託を通じて株主になった場合も、分配金という形で配当を得られます)。

そして、預金で増やすことにも限界があります。かつては高金利時代が長く続いて、年利6%とか7%のペースでがんがんお金が増やせました。銀行もつぶれませんし、とにかく預けたら預けるほどトクでした。10年も預けると倍になるようなペースだったのです。

今はもうそういう増え方には期待できません。超低金利は皆さんもよく知っていることでしょう。そして、今後金利が高い時代になっても安心はできません。金融機関は自由に金利をつける時代になりましたので、安全と金利とを天秤にかねる時代が来るからです。これからは「うちはつぶれないので、1%しかつけないよ」とか、「3%つけますので、ぜひうちに預けてください」という時代がやってくると思われます。当然、後者の金融機関は破綻する可能性をわずかに抱えていることになります。そういう時代に生きていかなければならないのです。

預貯金は大事です。私は全額投資をしろというつもりはありません(そのようなことを言う人はただの営業マンです)。しかし、「投資」というオプションを部分的に組み入れていく必要が出てきているのです。

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