法令順守を 交通ルールや検疫など
海外は、日本とは大きく法令が異なります。国や州によっても異なり、私たちにとっては意外に思えるような条例が施行されていることも。日本では許されることが、うっかり当地では法令違反として罰せられます。事前に子供に関する諸情報を収集して、法令順守を徹底しましょう。特に注意を払いたいのが、交通ルールや出入国検疫、そして児童虐待です。交通ルール
子連れ旅行でレンタカーを借りるときに注意したいのが、交通法規です。子供の年齢にあわせて、チャイルドシートやジュニアシート(ブースターシート)を装着しなくてはなりません。レンタカー会社がよくわかっているので、予約時に子供の年齢を告げ、付属シートの予約(別途、要料金)をしておくとよいでしょう。そのときに告げる年齢は、レンタカー利用日当日の年齢を告げなくてはなりません。そのほかに、信号機のない道路の無理な横断に罰則規定があるケースなども。ティーンエイジャーは、特に気をつけなくてはなりません。出入国審査と検疫
航空機が着陸して、いざ入国審査というとき、事務の簡素化からファミリーは一緒に入国審査台に立つこともあります。顔写真を撮るなどの個別の審査台では、乳幼児を連れている場合、審査官が指図をします。父親が同伴すべきか、母親が同伴すべきか悩んだとき、パスポートのサイン代筆をしたほうの親が一緒に審査台へ向かうようにします。機内などで配布された出入国カードには、パスポートと同じサインが求められます。照合がなされるため、子供のパスポートにサイン代筆をする場合、同行しやすいほうの親がサインをするようにしておくと、混乱が避けられます。注意したいのは検疫です。例えばオーストラリアは、食品の持ち込みにはすべて申告が義務付けられています。ベビーフードは瓶詰の密封してあるものや、未開封のものを係官に提示しなければなりません。ベビーボウロのような卵を原材料としているものは、持ち込みが禁止されています。離乳食期のお子さんを連れて行くときには、細心の注意を払いましょう。
児童虐待
例えば米国では、州法の規定で子供を一人残して外出することを禁じている州があります。ホテル客室はもちろん、車のなかやレストランなど、子供を一人置いて親が離席した場合、警察へ通報されることも。うっかりのつもりでも、児童虐待と捉われかねないので気をつけましょう。そうしたことを避けるため、ホテルなどの託児サービスを利用するのも一手です。子供はプロに預けて、親だけでディナーを楽しむ夜があってもよいのではと考えますが、預けられる子供のほうはといえば、年齢によっては対応がまちまちです。預けるのに大泣きされたのでは、楽しいはずの旅もかえって台無しに。乳児の場合のベビーシッターを、一つの基準に検討しましょう。