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トヨタの欧州車アベンシスが「買い」な理由(2ページ目)

トヨタがヨーロッパ市場向けに作った、アベンシスというクルマを御存知だろうか? 今回日本で発売したアベンシスは3代目で、ヨーロッパでは既に2009年より販売されている。日本では、2011年10月までの限定販売となるこのクルマが「買い」の理由とは?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

驚きのコストパフォーマンス

トヨタ・アベンシス

足回りは欧州仕様そのままのチューニングで、スポーティかつしなやかな走りをもたらす。燃費もJC08モードで13.6km/Lと、高いレベルを誇る

ボディサイズは全長4765mm×全幅1810mm。レガシィのステーションワゴンとほぼ同じ。2リッターエンジン+CVTしか選べないが、日本の道路環境なら不満の無い動力性能を確保している。ちなみにハイオク仕様になっているものの、一般的にアクセル全開にしない限りレギュラーで性能も燃費も変わらない。

驚くのがコストパフォーマンス。普通、このクラスのステーションワゴンボディはセダンより20万円高い。加えてフル装備である。ザッと並べてみると、ヨーロッパ仕様と基本的に同じスペックということもあって、サイド&カーテン、ニーエアバッグ、横滑り防止装置など安全関係は全て標準。

トヨタ・アベンシス

数々の安全装備をはじめ、アルミホイールも標準装備。高摩擦ブレーキパッドを採用し、優れた性動力を発揮する

さらにヘッドライトはインテリジェントAFS(ハンドル切った方向を向く)付きで、しかもロービームだけでなくハイビームもディスチャージ。アルミホイールや革巻きハンドルまで付く。普通なら300万円してもおかしくない装備内容。なのに250万円というプライスタグを付けてきた。

おそらく限定販売ということもあって戦略的な価格設定(相場より明らかに安い価格を言う)になったのだろう。興味深いことにメディア向けの試乗車も用意しないなど、売る気を感じない。こういったクルマは「買い」だと考えます。レガシィなどからの乗り換えにおすすめしたい。
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