VOLVO(ボルボ)/ボルボ

格好いい、と思った人が買うべきS60&V60

北欧のクリーン&モダンなイメージそのままに、内外装のデザインテイストを劇的に変えてきたボルボ。基本的にコンサバな欧州Dセグメントにも、このスタイリッシュなモデルを投入してきた。安全装備もピカイチ、中身も既に一定の評価を得ている。とにかくまずはスタイルを味わって欲しい。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

コンサバなセグメントに登場したスタイリッシュモデル

ボルボS60

2011年に国内に導入されたミドルクラスサルーン&エステート。1.6リッターターボエンジンを搭載しエコカー減税にも対応したDRIVe(ドライブ・イー)(サルーン 375万円、エステート 395万円)、3リッターターボのT6 AWD SE(サルーン 519万円、エステート 539万円)、スポーティモデルのT6 AWD Rデザイン(サルーン 579万円、エステート 599万円)をラインナップ

ボルボV60

ボディサイズは全長4630mm×全幅1845mm×全高1480mm。追突の危険を感知すると時速30km/h以下で自動的にブレーキをかけつつエンジン出力を抑制するシティ・セーフティに加え、前方の歩行者を認識して衝突を回避またはダメージを軽減する歩行者検知機能付きフルオートブレーキシステムも備わる

四角いボルボから、スタイリッシュなボルボへ。北欧のクリーン&モダンなイメージそのままに、内外装のデザインテイストを劇的に変えてきたボルボ。方向性を決定づけたのはXC60だったが、クロスオーバーSUVだったから、ひょっとすると“そういうもの”と見ていた方もいたかも知れない。

そんな方でも、より“一般的”なミドルクラスサルーン&ワゴンの最新型60シリーズを見れば、こんどこそ、その変貌ぶりに驚くはずだ。

S60&V60は、欧州Dセグメントに属している。BMW3シリーズやアウディA4がライバルとなるわけだが、主要な装備類を含む価格帯でいうと、独プレミアムブランドよりもやや求めやすい、絶妙な設定になっている(他のボルボラインナップも同様だ)。

ボルボS60

センターコンソールはモダンスカンジナビアデザインを具現化したというセンタースタックを採用

スタイリッシュで実用的な欧州車をコストパフォーマンスで選ぶとすれば、必然的にボルボがリアリティある回答になる所以だ。

いまどき、このサイズでデザインをきばったサルーン&エステートを他に見つけることは難しい。方向性は違うが、ユニークさという点で張り合えるのはシトロエンC5くらいだろう。それほどこのセグメントは基本的にコンサバだ。そんなコンサバ一大マーケットへスタイリッシュなモデルを投入した、という事実にも、“四角い”ボルボからの脱皮を計る強い意志を感じてやまない。

ボルボV60

ドライブ・イーは最高出力180ps/最大トルク240Nmを発生する新開発の直噴1.6リッターターボに湿式デュアルクラッチトランスミッションのパワーシフトの組み合わせ。T6は最高出力304ps/最大トルク440Nmの3リッターツインスクロールターボに6ATが組み合わせられる

とにかく、まずはスタイルを味わって欲しい。単純に見て格好いい、と思った人が買うべきクルマである。中身に関していえば、もう既に一定の評価が出ているもの。安全装備はピカイチ、パワートレインも最新の直噴1.6ターボ+ダブルクラッチを選んでおけば間違いない。古いボルボイメージからは想像もできない、軽快で活発なライドフィールである。

あとは、セダンのSにするか、ワゴンのVにするか。ワゴンといっても、それほど荷物を積めるわけじゃない。だからこそのスタイリッシュ。その昔、アルファロメオ156あたりを喜んで乗っていた人にも、ササるはずだ。
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