2000以上ものアーチが点在するアーチーズ国立公園
アーチーズ国立公園はユタ州にあるアーチと呼ばれる穴のあいた岩がたくさんある国立公園です。園内奥にあるデリケートアーチはユタ州のシンボルとして有名で、ユタを紹介するメディアには必ず登場します。場所&アクセス
アーチーズ国立公園へのアクセス方法は、レンタカー以外にありません。最寄りの国際空港はソルトレイクシティで、車で約5時間。また、ラスベガスからは約7時間。拠点となる町はモアブで、町からアーチーズ国立公園のゲートまでは約10分です。近くにキャニオンランズ国立公園やデッドホースポイント州立公園もあり、一緒に回るのがベストです。アーチとは?
アーチとは、岩に開いた穴のことを言います。同じ状態のものを、アーチ、ブリッジ、ホール、ウィンドウなど様々な呼び方がありますが、アーチーズ国立公園内のアーチとは、縦でも横でも3フィート(約91cm)以上の穴が開いている岩を指しています。バランスロックとウィンドウセクション
アーチーズ国立公園の入り口は1か所しかありません。入口を入って15分ぐらい車を走らせると出てくるのが、バランスロックと呼ばれる岩です。バランスロックとは、岩の上に、大きな岩が微妙な角度で載っているもので、今にも落ちてきそう。そこから、右に入っていくと約5分でウィンドウセクションに到着します。ウィンドウセクションのパーキングに車を止めると正面に眼鏡の形をしたアーチがあります。また、パーキングから左側に歩くと、1か所から2方向にアーチが出ているダブルアーチがあります。これは、「インディジョーンズ:最後の聖戦」のオープニングに登場する場所で、ものすごい迫力です。世界最大の長さ! ランドスケープアーチ
園内のデビルズガーデンと呼ばれるエリアの奥に、世界最大のアーチ、ランドスケープアーチがあります。このアーチの横の長さは88.4m。2006年の調査により、同じユタ州のザイオン国立公園にあるコロブアーチより、ほんの少し長いことが分かり、1位になりました。また、このセクションには、アーチになる前の薄い岩「フィン」が沢山あります。このフィンを雨や雪、風などが浸食し、中に穴が開いて行くのです。
真っ赤に染まる夕方のデリケートアーチ
ユタ州のシンボル、デリケートアーチ。このデリケートアーチが一番美しいのが、夕陽の時間。西から太陽が当たり、アーチが真っ赤に染まります。しかし、このデリケートアーチ、そんなに簡単に見ることはできません……。パーキングから、約1時間歩き、やっと到着できるのです。途中はつるつるの岩をなだらかに登って行く場所もあります。普段運動をしている人は比較的簡単なトレイルですが、運動をし慣れない人には少しハード……。デリケートアーチに行く時は、到着目標をサンセット1時間前に設定して出発しましょう。この時間は、たくさんの人がトレイルを歩いているので、迷うことはありません。帰りの為に、懐中電灯があればベターですが、サンセット後の約1時間は光があるし、他の人と一緒に帰ればライトがなくてもOKです。