1000万円貯める家計のムダ見直し術/さらに家計のゆとりをつくるテクニック

パート収入の家計への貢献は大きい

10年間で貯蓄1,000万円を目指すという目的のために、夫の給与収入に加えて妻もパート収入を得られるなら、家計の貯蓄力は一気にパワーアップします!

平田 浩章

執筆者:平田 浩章

ファミリーのためのお金入門ガイド

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10年間で貯蓄1,000万円を目指すという目的のために、夫の給与収入に加えて妻もパート収入を得られるなら、家計の貯蓄力は一気にパワーアップします!

目標1,000万円達成のために全額貯蓄!?

パート

働くならお給料をMAXパワーで貯めたい!

家庭の中で収入を得る働き手が増えた場合は、最初が肝心です。今月から収入が増えるという期待や、実際に給料を手にすることでの気の緩みがあると、ついつい支出も多くなっていきます。

貯蓄1,000万円を貯めるために始めた貯蓄なら、パートで得た収入は全額貯蓄に回すというチョイスもあります。実際にこのような取り組みをしている家庭も多く、驚くほど着実に貯蓄が貯まっていきます。少なくとも働き始める時に、その月から増やす貯蓄額を明確に決めておきましょう。

パート収入(手取り)が毎月8万円で、全額貯蓄をした場合を計算すると次のようになります。

・1年間の貯蓄額  96万円(8万円×12ヶ月)
・5年間の貯蓄額  480万円(8万円×12ヶ月×5年間)
・10年間の貯蓄額 960万円(8万円×12ヶ月×10年間)

このとおり進めば10年間で貯蓄1,000万円も夢ではありません。この半分しか貯蓄ができないとしても、目標額の半分近くは蓄えられます。パート収入が家計にもたらす影響は大きいです!

支出を抑える家族の協力

働き出すと今まで以上に支出も増えがちです。いくつか挙げると、車代と維持費(車をもう1台購入する場合)、保育料(子どもを保育所などに預けない場合)、被服費や化粧品代、理美容院代、ランチ代、外食費、交際費などです。

これらの増加しがちな支出も、夫婦で車を上手にシェアしたり、夫が子どもを保育園に迎えに行ってくれたり、夕食も夫婦や家族の中で役割分担するなどで、最小限に留めることも可能です。家族の協力は欠かせません。

社会保険などでの注意点

パート収入が増えるのはありがたいことですが、下記の2点については注意をはらっておく必要があります。

○配偶者控除
妻の年間収入が103万円を超えると、夫の所得から控除できる配偶者控除38万円が適用できなくなります。変わって配偶者特別控除(最高38万円)が控除できますが、妻の収入が増加していくとその控除額は徐々に少なくなります。

○社会保険の扶養
会社員の夫の扶養に入っている妻の年間収入が130万円以上になるか、夫の年収の1/2以上になると、夫の扶養から外れて自分自身で社会保険(公的年金や健康保険)に加入し、その保険料を負担しなければなりません。

社会保険料の負担分を差し引くと、収入130万円未満の人より手取所得が少なくなることもあります。

手取りが減る一方で、健康保険では自分自身の傷病手当金や出産手当金などの保障が増えたり、将来受け取る年金額が増える場合もあります。

このようにいろいろと気をつける点もありますが、きちんと目標をもって家族の協力を得つつ、パート収入を得ることができれば、そのお金は貯蓄に大きく貢献します!

次のページは「貯蓄を加速させる「殖やす力」」です。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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