1000万円貯める家計のムダ見直し術/家計のゆとりをつくる基本テクニック

貯蓄体質に変身するための仕組みづくり

毎月の収入から確実に貯蓄を増やしていくために取り入れたい仕組みであり、実際に貯蓄を増やしている家庭の多くが取り入れている方法をご紹介します。

平田 浩章

執筆者:平田 浩章

ファミリーのためのお金入門ガイド

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毎月の収入から確実に貯蓄を増やしていくために取り入れたい仕組みであり、実際に貯蓄を増やしている家庭の多くが取り入れている方法をご紹介します。

何がなんでも毎月決めた金額を貯めるために

皆さんは貯蓄のイメージは下記のどちらでしょうか?

○「収入」から「支出」を引いて、残ったお金で「貯蓄」をするタイプ
○「収入」から先に「貯蓄分」を差し引いたお金で「支出」をまかなうタイプ

貯蓄

ちょっとした取り組みと意識で、貯蓄体質へと変わります

どっちも同じことではと感じるかもしれませんが、結果は大きく異なります。

前者は貯蓄があまりできない人です。貯めるより使う(消費)する方に先に気持ちが向くので、毎月の家計が赤字でもボーナスで穴埋めできればいいというところまで行き着くこともあります。

いざボーナス時期になると、その帳尻を合わせることより買いたい物の方が先に頭に浮かんでくるので、結果的に貯蓄が増えにくくなります。

後者は着実に貯蓄を増やしていく人です。きちんと蓄えを増やしている家庭は、圧倒的に後者のタイプが多いです。

給与から天引きできる財形貯蓄などを活用したり、積立定期預金や積立投資信託などの金融商品を利用して毎月口座引落をしています。一ヶ月当たりでは小さな金額でも、長くコツコツと積み重ねていくことで着実に貯蓄も増えていきます。

目標額を達成するための仕組みづくりで意識を高める

収入から支出を差し引いた残りで「貯蓄」をすることも、収入からあらかじめ「貯蓄」を差し引いて残ったお金で家計をやりくりすることも、算数で計算すると結果は同じはずなのですが、「意識」が大きく異なります。

「貯蓄ができたらいいなぁ」という思いより、「貯蓄をする!」という思い(意識)の方が実現性も高まり、目標額達成までに発生する様々な変化にも打ち勝ちやすいです。「意識」をもって行動し、結果がでてくるとさらに「意欲」が高まってきて、より好循環になっていきます。

さらに貯蓄の受け皿を振り分けて効率アップ

毎月単に貯蓄をするだけでなく、使う時期を意識して蓄えるお金を振り分けていきたいところです。それだけでも貯蓄効率がぐんとアップします。

例えば、数年後に使うことが決まっているマイホームの頭金や教育資金などは手堅く蓄えていきたいお金は財形や積立定期預金、使うまでに相当な時間がありじっくり育てたいセカンドライフの資金などは積立型の投資信託などへと、切り分けができるとなおベターです。

次のページは「所得のキャリアアップしてますか?」です。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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