2011夏ドラマ：暑いから？刑事と男装とイケメン(中編)(3ページ目)

7月15日（金）スタート

『美男（イケメン）ですね』

放映：TBS系 金曜22:00～（初回は21:00～23:03）
原作：同名の韓流ドラマ
脚本：高橋麻紀ほか
演出：坪井敏雄、平野俊一、大澤祐樹
プロデューサー：高橋正尚
主題歌：Kis-My-Ft2「Everybody Go」

出演：瀧本美織、玉森裕太、藤ヶ谷太輔、八乙女光、小嶋陽菜、六角精児、山崎樹範、清水優、楽しんご、能世あんな、片瀬那奈、井森美幸、柳沢慎吾、高嶋政伸、萬田久子

桜庭美子（瀧本）はシスター目指して修行しローマ行きが目前。しかし双子の兄・美男（瀧本・二役）の身代わりとしてロックバンドA.N.JELLに加入するようマネージャーの馬淵（柳沢）に懇願される。兄の「デビューして生き別れの母と会いたい」という思いを知り承諾。しかし三ヶ月間他のメンバーと同居しなければいけないという状況。リーダーの廉（玉森）は完璧主義者で潔癖症、柊（藤ヶ谷）は穏やかそうに見えるが、実際はとてもクール。勇気（八乙女）は何も考えていなさそうでチームのバランスに気を使っていると個性的な三人。美子の加入によりバンドにも変化が。

『花ざかりの君たちへ2011』に続く男装のヒロインとイケメンもの二作目。女1男3の主演チームの中にあって、演技面で安心できそうなのは『金八先生』第7シリーズの中心的生徒役だった八乙女光。『ごくせん』出身・玉森裕太と『美咲ナンバーワン!!』出身の藤ヶ谷太輔はやや不安。となるとドラマが成立するかどうかは瀧本美織の演技に掛かっています。『てっぱん』の「おのみっちゃん」パターンしかできなさそうな気がするのですが（柳沢慎吾もいるし）。後は音楽業界の内情をおもしろく見せられるかどうかがポイントでしょうか。


7月18日（月）スタート

『IS ～男でも女でもない性～』

放映：テレビ東京系 月曜22:00～（初回は～23:09）
原作：六花チヨ
脚本：寺田敏雄
演出：藤尾隆、池澤辰也、森田昇
プロデューサー：中川順平、森田昇、山田大作
チーフプロデューサー：岡部紳二
オープニングテーマ：九州男「想色コーディネート」
エンディングテーマ：Hilcrhyme「パーソナルCOLOR」

出演：福田沙紀、剛力彩芽、西田尚美、井上正大、入江甚儀、山谷花純、西村雅彦、高橋ジョージ、大杉漣、南果歩

星野春（福田）は身体的な性別があいまいなインターセクシャル（IS）として生まれた。戸籍上は女だが、成長と共に男志向を強くし中学では普通の男として生活する。しかし高校に進学する際、学校からは女子生徒として通学するよう求められる。入学した春はなぞめいた雰囲気の同級生・相原美和子（剛力）と出会う。

『金八先生』第6シリーズで上戸彩に性同一性障害を演じさせた時に日本のドラマはここまできたのかと感じ入りましたが、さらに踏み込んできました。議論型学園ドラマ『鈴木先生』もかなりすごかったけど、テレビ東京・我が道を突き進んでいます。こちらは見守るしかありません。
そういえばダブル主演の福田沙紀と剛力彩芽は上戸彩の事務所の後輩です。

中編まとめ

刑事ドラマのないこのグループは混戦。春ドラマが日曜の『JIN』vs.『マルモのおきて』で盛り上がったので、余韻をいかして後番組『華和家の四姉妹』と『花ざかりの君たちへ2011』が出足よさそう。しかし二つとも前ドラマとまったく傾向が違うので好調を維持できるかは疑問。

その後に浮かび上がってくるのは実績のある『チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸』。伸びてくるとしたら『全開ガール』がうまく新垣結衣の魅力をいかせた場合でしょうか。


残る21日以降に始まるドラマを紹介する後編は7月19日ごろ公開予定です。お楽しみに！