まず6月12日の朝日新聞。2013年度の大河ドラマの主人公を新島八重に決めたというもの。
新島八重は会津、いまの福島県生まれ。実家の山本家は『風林火山』の主人公・山本勘助の流れを組み、父は会津藩砲術師範。自身も会津若松城籠城戦で銃を持って戦い「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれます。
明治維新後は京都で教育に携わった後、同志社大学を創設した新島襄と結婚。日清戦争で篤志看護師として、日露戦争では従軍看護師として活動し、皇族以外の女性としてはじめて政府より叙勲を受けたという人です。
八重桜
その後、大河ドラマの方は6月22日に綾瀬はるか主演『八重の桜』として正式発表。
一方、朝ドラ堀北真希主演説の方はこれを書いている時点で、真偽は定かではありません。
女性主人公はもうネタ切れ?
新島八重主人公の大河ドラマについて朝日新聞は東日本大震災の発生により、福島が舞台となるよう予定を急遽変更したと報じています。ただ大河ドラマの企画をたてるのに時間がかかることを考えると、震災後に急に出てきたのではなく、以前から候補としてあった企画が震災後正式採用されたということだと想像します。
『篤姫』が女性視聴者層を開拓して大ヒットしたことにより、NHKも女性主人公の大河ドラマをやりたいところです。ところが以前、ガイド記事「大河ドラマ女性主人公はもうネタ切れ?」で分析しましたが、取り上げる女性主人公選びが一苦労です。
定番パターンは「時代の変わり目に天下人の妻として活躍した」女性。それ以外では歴史上の主な事件にからみにくく大河ドラマになりにくいからです。
ところが「天下人の妻」パターンは現在の『江』の浅井三姉妹でほとんど打ち止め。なにぶん応仁の乱の原因をつくったことから悪女イメージの強い日野富子でさえ『華の乱』で取り上げたのですから。
ヒロインを求めて近代へ
後、考えられるのは- すでに取り上げて二度目。前回が30年ぐらい前の北条政子、秀吉の正室・ねねねが候補
- 前回はサブキャラだったのを昇格、『篤姫』の和宮や『江』の浅井三姉妹の次女・初(常高院)など。10年ぐらいは間隔をあけたほうがいい?
- それまでと比べて女性が活躍した近代にまで時代をひろげる
明治維新後の近代は大河ドラマが終了後の年末に三年連続で『坂の上の雲』が放送中ですが今年で完結。再来年あたりは近代をやれるタイミングです。
次は「朝ドラヒロイン堀北真希説は?」