“土着色”の強さが魅力のひとつ
デザインだけでなくベースモデルでも走りをないがしろにしない、乗っていて心が妙に浮き立つクルマである。クルマは生まれた国や地域の、歴史や文化、民族、生活、環境、気候がすべて内包されている、実に“土着色”のある工業製品ではないだろうか……。イタリア車に乗れば、イタリア人になった気分に。グローバル化の進む今、その度合いが他の国のクルマに比べて一段と強いこともイタリア車の魅力だ。
“イタリア人の日常を歓びに変える”フィアット500
往年の名車のコンセプトを継承、その雰囲気を現代に再現したレトロモダンカー。最新パワートレインなど、サイズやパッケージはまるで違うものの、“イタリア人の日常を歓びに変える”というコンセプトは不偏。そのコンセプトと愛くるしいスタイルは日本人の心にも響いている。ボディタイプは2種類、より古典に寄り添うならキャンバストップのCを。
必要十分にして心浮き立つ、フィアットパンダ
往年の名車の2代目となるが、初代に囚われることない個性的なデザインのハッチバック。日常生活における必要十分なパワー、ポテンシャルの高いシャシーパフォーマンスなど、走りの完成度も高い。他のイタリア車と同様、乗っていて心が浮き立つクルマである。