まずは頭金を把握
頭金の考え方の基本は、「ステップ1:頭金に充てられる額を計算しよう」の通りです。家の価格を変えずに、少しでも頭金を多くすれば、その分だけ住宅ローン借入額を減らすことができます。毎月の返済額をおさえることで、多少の収支の変動にも耐えられる強い家計をつくることができるでしょう。
また、頭金を多くすることで、それだけマイホームの予算を増やすことも可能です。しかし、頭金を多く出し過ぎることには弊害も。あくまで手元資金とのバランスを心がけてください。
ところで、頭金を準備できなくても、住宅ローンを組むことができれば、マイホームを手に入れることはできます。但し、何らかの事情で家を手放したくなったときに、物件価格に対して住宅ローン残高が多すぎると、身動きができなくなる心配も。慎重になりましょう。
次に住宅ローン借入額を確認
住宅ローンについては、「ステップ2:無理ない住宅ローン返済額」「ステップ3:住宅ローン借入額を早見表でチェック」で確認しました。住宅ローンの借入額は、返済額、借入期間、金利の3つの要素で変動します。それぞれについて、自分に適したものを選択のうえ、借入額を決定してください。肝に銘じたいのは、ひとつでも甘くすると、借入額が増えてしまうこと。特に、借入期間については、甘く見積もるケースが多く見られますから、注意してください。私が買えるマイホーム価格はいくら?
頭金と住宅ローン借入額を合計すると、マイホームの価格が出ます。「この物件を手に入れるためにはいくら必要か?」からスタートするのではなく、貯蓄額や日々の家計支出、将来のライフイベントといったことを基準にして考えましょう。では、思ったより買えるマイホーム価格が低く、もっと予算を増やしたいような場合はどうすればよいでしょうか。まずは親からの贈与という方法を紹介します。