「育児休業」は充実してきたけれど
働く女性には「育児休業」という強い味方がある……そう信じられています。確かに「育児・介護休業法」が成立し、法的に育児休業の権利が認められているのですが、中小企業や非正規で働いている人にはなかなか制度を思いきり利用するというわけにはいかないようです。同じく前出の『AERA with Baby』のアンケートでも、ママ500人のうち、1人目の出産で「育児休業を取ったことがある」という人はわずか15.4%。「出産を機に仕事を辞めた」ママが47.8%、「出産時すでに仕事をしていなかった」ママは35.2%。育児休業を利用してまた職場に復帰したという人はごくごくわずかなのです。一人目ですらこの数字ですから、二人目の育児休業ともなればなおさら取りにくくなるはず。「職場に迷惑をかけられない」「ほかの人に迷惑がかかるから休めない」と、働き続けるために二人目を産めない、という声も多いのです。また、「夫の仕事がきつく、子育てを手伝ってもらえない」、「実家が遠くて助けてくれる人がいない」など、子育てを分かち合ってくれる人がいない場合、二人の子育ては全部ママの肩にかかってきます。そういった頼れる助っ人がいないことも、二人目に踏み切れない大きな理由になっています。
「どうしよう?」と迷ったときが産みどき!
私自身、今では4人の子どもを育てていますが、振り返れば一人目から二人目を産むときのハードルは相当高かった記憶があります。今の私のように4人のお子さんがいる働く先輩ママに「二人目を悩んでいる」と伝えたら、「働き続けたければ、たくさん産むべき!」と言われ、とても驚いたものです。それでも今、振り返ればあの時、産んでおいてよかったと思っています。そして自分も4人の子どもの母になって初めて「働き続けたければたくさん産むべき!」という先輩ママの言葉の意味がよくわかるようになってきました。私の仕事が忙しくても、子どもたちは4人で助け合ってがんばってくれます。1人だったらずっと付きっ切りで逆に大変だったかも……と思うほど。二人目を産んだから子育てが2倍大変になるわけではありません。ご飯を作ったり、洗濯をしたりといった日々の「手間」は変わりません。大変さが2倍になることはないのです。逆に、2人で遊んでくれるため、家事もはかどるようになってきます。
二人目をどうしようかと迷う気持ちはよくわかります。でも、迷えば迷うほど、自分の年齢が上がってきてしまうことも忘れないで。高齢出産になればなるほど、「産みたい」と思ったときには妊娠しなくなってしまいます。また、自分がより若く、上の子との年の差も少ないほうが子育てはより楽ですよ。迷っている今が産みどき! 産めば必ずなんとかなります。二人目を前向きに考えてみませんか?
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