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二人目の壁とは!? 二人目が産みづらい理由

理想では「子どもは2人以上」と思いながらも、なかなか二人目を産むことを踏ん切れず、悶々と悩む人は多いものです。なぜ「二人目」は産みづらいのでしょうか?

猪熊 弘子

執筆者:猪熊 弘子

子育てガイド

86%のママが二人目を望んでいます

家族

そろそろ二人目……?と思っても、なかなか踏み切れない

今年のはじめ、隔月刊の育児雑誌『AERA with Baby』2011年2月号で、「二人目、産む?産まない?」という特集をしました。全国の500人のママに「二人目」についてアンケートを行ったところ、「二人目を欲しい」人は61.0%、「欲しいけれどためらっている」人が26.4%いました。「欲しくない」と思っている人はわずか8.2%! 実にママの86%以上の人が「二人目」を望んでいることがわかりました。

でも、大多数の人が「二人目が欲しい」と思っているにもかかわらず、平成21年の合計特殊出生率は前年と同率の1.37。つまり、日本女性が一生涯のうちに生む子どもの数の平均は1.37人程度となっています。もちろん実際には子どもがゼロ人の人もいますから、産んだ人全員の平均値ではありませんが、この数値は今の日本の一世帯あたりの子どもの数を体感的に表しているように感じられます。

「経済的理由」で二人目が産めない?

「二人目」をためらう具体的な理由として、前出の『AERA with Baby』のアンケートでは、専業主婦ママ、ワーキングママ問わず、二人目が産めない理由のトップはダントツで「経済的に不安だから」でした。

実際、子どもを育てるためにかかるお金は結構な額になります。私立中学に通わせようとすれば、年間100万円以上はかかるのが一般的。私は地元の公立保育園→公立小学校→公立中学校に子どもたちを行かせていますが、それでも、学校では毎月の給食費、教材費、体操着や制服代などがかかり、ほかに塾や習い事のお金などがかかってきます。1人でも大変なのに2人以上いたらその額が2倍、3倍に……。不景気で夫の給与は上がるどころか、常にリストラの危険にさらされています。ママの再就職も預けられる保育所が少なかったり、年齢の壁があったりして、なかなか思うようにいきません。みんなが不安になるのは当然のことでしょう。


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