家族カードからレギュラーカードに変えた後が大変
JR MICARD
「二親等以内の家族・親族で5人まで」最大10%の優待を共有
しかし、例えば娘が結婚してご両親から独立される時に別カードをつくるとなると事情が変わってきます。これまでの優待特典がすべて消えてしまいますから、もったいないことです。そんなときに役立つのが「JR大阪三越伊勢丹」の開業に合わせて5月にスタートした「つながります」サービス。JR大阪三越伊勢丹の「JRMICARD」とジェイアール京都伊勢丹の「ジェイアール京都伊勢丹アイカード」限定のサービスです。
このサービスは別カードであっても(ジェイアール京都伊勢丹アイカードVisa、ジェイアール京都伊勢丹アイカードVisaゴールド、JR MICARD、JR MICARD GOLDのどれかであれば)、家族・親族(二親等以内)の5名までが登録可能で、家族の中で一番高い優待率が全員に適用されるというお得な特典です。
例えば、新たに作った娘のカードの優待率が5%だったとしても、お母さんが10%なら、登録した時点で娘さんも10%で買い物ができるようになるのです。さらに全員の買い上げ額が合算されて翌年の優待率に反映されますから、高い優待率を継続することが可能になります。5人で合計100万円の利用があれば、らくらく10%の優待を受けることができます。1人で100万円利用するのは難しくても5人集まれば達成するのはそれほど難しくないでしょう。
近畿地区限定のサービスから全国展開を睨む
このサービス、当分は近畿地区限定で展開されますが、「好評なら東京や九州、北海道にも広げる」(エムアイカード担当者)というから楽しみです。とくに三越伊勢丹グループは九州の岩田屋から北海道の丸井今井まで全国展開していますから、将来的にサービス対象範囲が拡大した場合、離れた場所に住む家族同士を結ぶ「絆」になると、このサービスには大きな期待を寄せています。例えば、東京のご両親と一緒に住んでいた娘さん夫婦が博多に転勤になった場合も「つながります」サービスを登録すれば、娘さんはお母さんの10%の優待を博多(岩田屋)でも享受できるといった展開もありえるでしょう。
別会計でプライバシーを大切にする共働きの夫婦にもおすすめ
最近は共働きで別会計という夫婦も増えています。家族カードでは利用明細を相手に知られてしまうので、互いに気まずくなったりしますが、この「つながります」なら、別口座ですから、明細を知られることなく安心して使えます。互いに利用額を合算して翌年の優待率アップに励むこともできます。このように生活のいろいろな場面で、このサービスは活かせます。今のように家族関係が希薄になるなかで、こうした家族重視サービスは確実に増えていくのではないでしょうか。