同級生の病気の知らせも…? 身体に不具合が増える50代
以前に比べると、今の50代はとても元気で若々しい感じがします。しかし、50年、使い続けてきた影響は体のあちこちに見られることも多いです。
人生80年時代の今は当たり前といえば当たり前かもしれませんが、同じ体を50年も使い続けてきているのですから、色々なところに不具合が生じることも、ある程度は覚悟しておかなくてはならない年代とも言えます。
今回は、50代で受ける健康診断のポイントについて解説しましょう。
50代が健康診断で確認すべきポイント
PETや脳ドックなど、少し費用はかかりますが、これからの健康のために、一度はチェックしておきたい検査です。
がんについては、40代と同様のがんを念頭においた検診に加えて、一度はPET検査を受けられても良いのではと思います。とくにご両親やご親戚など血縁関係にある方でがんが多いという方は、ご自身の安心のためにもお奨めです。
もう一つは、脳ドック。微少な脳梗塞は加齢性変化の一つと言っても良いほどほとんどの方で診られます。そのほか、脳動脈瘤などについても脳MRIであればきれいにチェックできます。
これらの2つのドックは、基本的には自費になりますので、少しお値段がはりますが、喫煙や食べ過ぎ・飲み過ぎ、運動不足など、生活習慣が気になる方は、一度ご検討されても良いのではと思います。また、最近では少しリーズナブルな施設も出てきています。ネットでの比較は有力な手段になり得るのかも知れません。
50代女性ならではの健康診断のポイント
50代の女性は更年期の影響が色々なところに出てきます。念のため、そういった部分のチェックは必要かと思います。
血液検査では、総コレステロールや中性脂肪、LDL-コレステロールなどの値が上昇していないかどうか、チェックしましょう。また腹部超音波検査(エコー検査)では、脂肪肝の有無がわかります。脂肪肝があると、血液検査では肝機能(ASTやALT)が上昇することがありますので、チェックをしておきましょう。
また、骨粗しょう症は骨塩量の検査でチェックします。今は、かかとを機械に載せる簡便な検査法も普及しています。もしオプション項目で設定されているようならチェックされることをお奨めします。
■ 50代の健康診断メニュー例
胸部レントゲン・採血・心電図・上部消化管造影・腹部超音波検査・便潜血検査
(女性は上記に加えて、乳がん・子宮がん検診、骨塩量検査)