オーストラリアの治安はいいの?

シドニー湾

ライトアップされる夜のシドニー湾の街並み

欧米の国々と比較しても銃規制が厳しく、治安のよい国として旅行者からも人気の国、オーストラリア。「オージー(オーストラリア人のこと)」とひとことで言っても、いろいろな国から移民してきた多民族で成り立っているため、英語を母国語としない人も大勢います。母国語訛りのある英語がある意味当たり前にもなっているので、旅行者に対しても暖かく受け入れてくれます。

街中で、警官のパトロール現場に頻繁に遭遇しますが、オージーは皆おおらかで陽気な人たちが多く、制服のままカフェでコーヒーを飲んでいる警官もよく見かけるほど。

一般の人でさえ、道端でキョロキョロしていると「何か探しているの、どこに行きたいの?」とか重たい物をもって階段を上ろうとするお年寄りがいれば「お手伝いしましょう」と声をかけてくれます。バスに乗車中、目的地を乗り過ごしてしまったときも、それを伝えれば停留所以外で降ろしてくれたこともありました。とにかく気付いたら誰かが助けてくれる文化があり、困っている人に対して見て見ぬふりをすることはありません。

だからといって日本より治安がよいかと言えば、統計上はオーストラリアのほうが犯罪率は高いです。ただアメリカのような銃社会ではないので、殺人のような凶悪な犯罪は少なく、スリや置き引き、車上荒らし、空き巣などの軽犯罪と性犯罪が多い傾向で、やはり世界的に見ても治安はよい国といえます。

スリ・置き引きなどの軽犯罪に注意!

スリや置き引きなどの軽犯罪は大変多く、深夜バーで友達とおしゃべりに夢中になっていたら背中の後に置いていたバッグがなくなっていたということも……。少しの時間だからとバッグをテーブルに置いたまま離れるなどもやはり危険。人ゴミの中、満員電車で背負ったバックパックのファスナーを開けられ財布を盗まれた、というような犯罪も起きています。

レンタカーを借りてドライブに出かけ、パーキングに駐車するときも荷物を車に置いたままにしないこと。車上荒らしをする犯人は狙いを定めるために遠くから様子を見ています。車中に荷物を置いていったことを発見するとほんの数分の間で鍵を開け、または人気がない場所なら大胆にもガラスを割って、車中の物品を盗んでいきます。車の鍵も壊されてしまい、レンタカーの保険でカバーされない場合はそちらの被害も発生し、せっかくの旅行も楽しくなくなってしまいます……。

自分でできる犯罪対策

ただ、これらの犯罪は自分で防げることも多いのです。バッグ類は自分の体の前に置く。駐車するときも車に荷物を放置しない。当たり前のことなのですが小さな注意をすることが未然防止につながります。深夜人通りの少ない場所を歩かない、バーで意識がなくなるほど飲み過ぎないなど当たり前の事に注意してオーストラリアの滞在を楽しみましょう。

それでも、トラブルにあったら

パトカー

ショッピングセンターを巡回するパトカー

オーストラリアの緊急電話は000(ゼロが3つ)。警察、消防、救急車すべてが共通の番号になっているので、警察なら「Police=ポリス」、消防なら「Fire=ファイア」、救急車なら「Ambulance=アンビュランス」と言ってつないでもらい、状況の説明を。ちなみに救急車は基本的に有料です。通常海外旅行傷害保険に加入していれば救急車もカバーされるはずですが、加入する際には確認しましょう。

盗難にあった場合は最寄りの警察に行き、ポリスレポートと呼ばれる証明書を発行してもらいます。これは日本で海外旅行傷害保険に加入し、盗難がカバーされていた場合、保険請求の際に必要になります。残念ながらオーストラリアの警察では盗難や置き引き程度では捜査をしてくれることはなく、ただ保険請求のためのレポートを発行するだけ。ほんの数分で手続きは済みます。

【参考サイト】
外務省/オーストラリア安全対策基礎データ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。