アラート機能で情報をキャッチする
スマートフォンは常に持ち歩くもの。だから、スマートフォンでアプリケーションを使うことのメリットが最大限に活かせるのは、アラート機能だと思っている。もちろん、株価アプリにもアラート機能があるし、実はけっこう細かく設定できたりもする。アラートは以下のように設定可能。
■「指値高値」「指値安値」
自分で価格を設定する。証券会社で指値注文を出しているときなど、同じ価格でアラートを設定しておけばいいことになる。
■「値上がり率」「値下がり率」
それぞれ3%以上、5%以上、10%以上、15%以上、20%以上、30%以上で設定可能。
■「ゴールデンクロス・デッドクロス」
25日と75日移動平均線によってゴールデンクロス、デッドクロスになったときに知らせてくれる。
■「ストップ高・ストップ安」「年初来高値・年初来安値」
動きが激しい銘柄の場合にはストップ高、ストップ安でアラートを使うのもいいだろう。年初来高値の場合には、割とゆったりとした投資をしている人が「株価が動いたんだ」と知るのにいいかもしれない。
アラートについて、とても極め細やかなサービスがあると思ったのは、すべてのアラートをオフにする機能がついていること。スマートフォンは人に見せることが多く、そのタイミングで「年初来安値更新」というアラートが出てしまうと、なんとも気恥ずかしい。それを防ぐには、アラートを素早くオフにする必要がある。そういったユーザーの気持ちがきちんと反映されているところに、このアプリのすごさを感じてしまった。
アプリとスマートフォン版、パソコンを使い分ける
スマートフォンアプリとパソコンのYahoo!ファイナンスをタイミングによって使い分けようと私は思っている。本当にちょっとした時間、たとえば、電車を待つ時間とか、信号待ちの時間に株価のチェックをするときにはアプリを使い、じっくり銘柄を調べたり、5年、10年など長期間のチャートを見たり、ボリンジャーバンドなどを使ってテクニカル分析をするときには、パソコンでYahoo!ファイナンスを見る。これはあくまで例ではあるが、使い分けをすることによって自分なりの使い方ができてくるのだと思う。ちなみに、銘柄ページからは、 掲示板への書き込み、ツイッター、メール、ブラウザへの接続が可能だ。ブラウザに接続すれば、 スマートフォンWeb版のYahoo!ファイナンスにつながり、そこでさらに詳しい銘柄情報を見ることができる。
スマートフォンWeb版のYahoo!ファイナンスにはイチオシの機能が。チャート上にラインを描くことができる機能だ。チャートの画面にある「鉛筆」で上値抵抗線や下値支持線、トレンドラインを描くことができてしまう。これは結構便利なので、使ったことがない方はぜひ試してみてほしい。
取材をして
今回、「株価チェック」アプリ開発者の方々に話をお聞きして、機能だけではなく、その裏にあるコンセプトとかこだわりを知ることができた。「形式的に創る」のではなくて「価値を提供する」というところに多くの時間と労力を割いてきた開発者たち。アプリを起動させる度に、私は今回の取材のことを思い出すだろう。まずは読者のみなさんも実際に使ってみてほしい。そのうえで「こういう機能がほしい」「ここが使いづらい」などあればApp Store にコメントをしてみてはどうか。ユーザーの声が開発者に届くことにより、アプリケーションの質が向上したり、それが活かされた次のアプリができたりする可能性だってある。
■Yahoo!ファイナンス「株価チェック」アプリ、ダウンロード