相変わらず多い刑事・事件もの
フジ系火曜21時枠は上戸彩主演の『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査』の続編。連ドラに先駆けてまずは二時間スペシャルを放送、前作の後バラバラになったメンバーがある事件をきっかけに再集結、連ドラ版へと続きます。刑事・事件ものを得意としているテレビ朝日が四つそろえてきました。水曜21時枠は『新・警視庁捜査一課9係』、木曜20時枠は『京都地検の女』とおなじみ路線。
女刑事
警視庁の特殊犯捜査係(SIT)に所属する二人の女性刑事、卓越した身体能力を持つ基子(黒木)と涙もろい知性派の美咲(多部)が衝突しながら凶悪事件の犯人を追います。他に謎の男に城田優、美咲の上司に北村有起哉。タイトルにもなっている犯人のジウは海外アーティストを起用するとのこと。韓流スターでしょうか。
そして木曜21時枠は、5月14日に土曜ワイド劇場で放送された佐藤浩市主演『最後の晩餐』の続編(連ドラ版のタイトルは未定)。『最後の晩餐』では警視庁捜査一課だった遠山(佐藤)が警察学校の教官に異動、訓練生の宮田英二(三浦春馬)、湯原修太(池松壮亮)らとぶつかり合います。
日本テレビ系木曜深夜枠も今春スペシャルとして放送した『名探偵コナン』を。少年探偵になる前なのでスペシャルと同じ溝端淳平・忽那汐里コンビで。
日本テレビ系ではもう一つ、水曜22時枠も事件もので江角マキコ主演の『ブルドクター』。テーマは死因究明、闇に葬り去られようとしている謎の死の真実に、法医学者(江角)と女刑事(石原さとみ)が切り込みます。それに稲垣吾郎、志田未来、小日向文世といった連ドラ主演経験のあるキャストがからんでいきます。他にブラザートム、さくら、大野拓朗、池田成志、阿南健治、マギー、市川亀治郎、市毛良枝らの出演。
刑事ドラマ以外でも定番志向
死因究明といえば『チーム・バチスタの栄光』。そもそも原作の海堂尊が小説を書いたのはAi(死亡時画像診断)を使って死因究明を広めるためでした。それでフジ系火曜22時枠は『チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸(仮)』。東城医大病院はついにAiセンターを設立。センター長は白鳥(仲村トオル)の策略により、なんと田口(伊藤淳史)が。しかしAiのために導入された新型MRIの中で殺人がおきる。今回は医療vs.警察という構図で警察庁のキャリア役に高橋克典、法医学者役に小西真奈美が新登場。『アリアドネの弾丸(仮)』の裏、NHKドラマ10枠。先日始まった『下流の宴』の次は向田邦子原作、松下奈緒主演の『胡桃の部屋』、父(蟹江敬三)の失踪により崩壊していく家族(竹下景子、井川遥、臼田あさ美、瀬戸康史)を次女(松下)が守ります。時代設定も1980年頃、昭和のホームドラマを蘇らせます。他の出演に原田泰造、西田尚美、江口のりこ、松尾諭、徳井優、小林正寛、黄川田将也。
フジ系木曜22時の木曜劇場枠は『それでも、生きてゆく』。友人に妹を殺害された被害者の兄(瑛太)と加害者の妹(満島ひかり)、二人が事件から15年後にであってしまったことにより家族が明日への希望を見出していくという人間ドラマです。他の出演に風間俊介、田中圭、佐藤江梨子、福田麻由子、村川絵梨。倉科カナ、安藤サクラ、柄本明、段田安則、小野武彦、風吹ジュン、時任三郎、大竹しのぶ。
TBS系日曜21時の日曜劇場枠は『華和家の四姉妹』。『同・級・生』『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』などドラマ化しヒットした作品が多い柴門ふみのコミックが原作。男運のない四姉妹(観月ありさ、貫地谷しほり、川島海荷、吉瀬美智子)を通して女性の幸せを考えます。両親に遠藤憲一・宮崎美子、四姉妹にからむプレイボーイのカメラマンに加藤成亮(NEWS)。